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【Kindle】「定年消滅時代をどう生きるか (講談社現代新書) 」 中原 圭介 (著)  

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出版社: 講談社 (2019/12/11)



 先日、企業に高齢労働者が希望すれば70歳まで雇用することを努力義務とする案が閣議決定され、今後法案の改正が国会審議され、予定では21年4月から施行されることになりそうだ。65歳までの継続雇用を企業に義務付ける法案が施行されたのが2013年でまだ7年、また世間に「人生100年時代」という言葉が流行となり始めてまだ5年も経っていない。実に社会環境の変化が早いということだろう。

 本書はいわば「定年がなくなる」時代にどのように生きれば良いかという示唆を与えてくれる書籍。
 冒頭、著者は、これからの時代には「30代後半を第一の定年、50代後半を第二の定年として、キャリアを3つに区分した上で、学び直しをしていく生き方が広まっていく」と書いている。今まで、学校を卒業して就職し同じ会社に定年まで勤めるということが普通だった。定年後の人生を「第二の人生」という呼び方もしていたのが普通であるが、それが、大きく変わろうとしているということだ。

 経済が右肩上がりに成長していた時代は、「終身雇用」、「年功序列」、「新卒一括採用」などが当然であり、極めて有効な制度であったと言える。それが平成の30年を経て、大きく変わってしまったことは低迷している経済状況を見ればわかることだ。このままで日本はどうなるのだろうと誰もが考える時代になってしまった。少子化、労働力人口の減少、これらを捉えても今後の日本の中では高齢者の労働力は必要不可欠となる。しかし、70歳までの雇用が保証される世の中になってはいくが、ただ目標もなく惰性で仕事をしているだけでは自らが希望する仕事に従事する可能性は低くなるだろう。そのためにも学び直しが必要だと言う。

 著者はそのような時代に生きていくため、一人ひとりが「仕事を楽しむ能力」を身につけることが基本だと言う。ただ、何もせずに「仕事を楽しむ能力」は身につかない。それでなくとも現在は何事においても便利な時代になり、便利になったことが個々人の考える能力を衰えさせていると言う。まして読書をする機会が減少していることがより考える力を衰えさせているという。
著者は、好奇心こそ人を成長させる最大のエネルギーであり、それこそが定年消滅時代を生きるための最大の武器になる、そのためにも、読書を通じて考える力を鍛え、基本的な能力を高めて欲しいと言っている。

 具体的で刺激のある内容だった。様々なグラフや表なども使われており、それらを見直すだけども理解が深まる。もう一度整理しながら読み直そうと思っている。

(2020.02.11)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年12月11日(水)
☆ 価格  946円(Kindle版 880円)
☆ 読了日 2020年01月08日(水)






【内容紹介】

 すべての日本人の人生にとって、深く関りがある本を書きました。


2020年は日本の雇用が大変革を遂げる年になるからです。
AIなどのデジタル技術の普及に伴って、若手にとっても、
中堅にとっても、ベテランにとって も、高齢者にとっても、
無縁ではいられない雇用の流動化が起ころうとしているのです。


これからの日本では、大学を卒業後に就職して70~75歳まで働くことになるので、
個人の会社員生活は50年前後と、今の定年より10~15年程度も長くなります。


現在24年にまで縮まってきている企業の平均寿命が将来的に20年を切るようになったら、
会社員生活は企業寿命の2.5倍を超える長さになってしまうというわけです。


平均的な働き方をする日本人であれば、
計算のうえでは人生で3つの仕事や会社を経験しなければなりません。

そこで充実感のある人生を歩み続けるためには、どうすればいいのか――。



【目次】

 はじめに
  人生で3つの仕事や会社を経験する時代へ

 第1章 日本から「定年」が消滅する
  生産年齢人口の減少という大問題

  増え続ける国民負担 ほか


 第2章 大きく変わる企業の採用
  日本人の価値観の変化
  人材獲得競争の勝敗を決めるもの ほか


 第3章 トヨタ「採用の半数が中途」の衝撃
  過去の俗説と化した転職「35歳限界説」
  好業績で人手不足なのに「早期退職」を募る理由 ほか


 第4章 人材育成の仕組みを再構築する
  問われる大学の存在価値
  国際教養大学をお手本にした長野県立大学 ほか


 第5章 これからを生きるための最大の武器
  スマートフォンを使うことの代償

  便利な社会が考える機会を奪う ほか

 おわりに
  さらなる格差拡大を食い止めるために
  人生に何回もチャンスが訪れる社会へ
  日本人全体の底上げが豊かな社会をつくる






category: ビジネス書(Kindle版)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tag: Kindle  定年  生き方  働きかた 
tb: 0   cm: 0

【Kindle】「ハンティング 上・下 (ハーパーBOOKS)」 カリン・スローター (著), 鈴木美朋 (翻訳)  

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 帰宅通勤時に読むミステリーを探していて発見したもの。米国の女性ミステリー作家だが、米国の女性ミステリー作家といえば「検死官シリーズ」で著名なパトリシア・コーンウェルだが、彼女の小説を夢中で読んだ時期がある。彼女の小説は講談社文庫から発売されているが、最初に発行されているのが1992年なので、2000年前後にそのシリーズを読んだものだと思う。邦訳もとても読みやすかったことを覚えている。海外の作品を読むときはその訳が読みやすいかどうかも大きな要素を占める。

 今回このカリン・スローターの小説を選んだのはただ単にKindle版が廉価で販売されていたという下衆なきっかけである。キャンペーンでもあったのだが、上下合わせて100円くらいで入手し、あまり期待はしていなかったのだが、冒頭からかなり夢中になって読み進んだ。先程書いたように邦訳が読みやすいということも大事だが、合わせて大事なのはイメージが浮かぶかということである。わかりにくい文章だと情景さえも浮かばない場合もある。それが今回の本は情景もよく浮かぶ内容であったため、すぐにのめり込むことができ、帰宅時の通勤電車だけでなく、自宅でも読むことになり、上下巻をかなり早いスピードで読み終わった。

 著者カリン・スローターは1971年生まれ。2001年に処女作「開かれた瞳孔」でデビューしているが、全世界32カ国で翻訳され、3000万部以上のベストセラーになっているという。日本でも2002年に早川書房から発売されているが、現在は絶版となり、残念ながら手に入れることができない。

 続いて「サイレント」を読もうと思う。

(2020.01.15)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年12月04日(水)
☆ 価格  文庫版 947円(Kindle版 880円)
☆ 読了日 2019年12月30日(月)







【内容紹介】
地中深くに掘られた拷問部屋―― 無数の血痕が物語る、連続殺人犯の悪魔のような手口。

極上のクライム・ノベル ――マイクル・コナリー

田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。 全裸の女性の体には拘束され、拷問されたような傷が無数に走り、奇怪なことに肋骨が1本もぎ取られていた。 ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場に急行。 森の奥深くでおぞましい拷問部屋を見つける。 地中深くに掘られた不気味な穴の中は血に染まり、死臭に満ちていた――。 

【著者略歴】
カリン・スローター
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』や、発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした『プリティ・ガールズ』をはじめ、“ウィル・トレント・シリーズ”“グラント・カウンティ・シリーズ”で知られるベストセラー作家

■訳者
鈴木/美朋 大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家




category: ミステリー小説(Kindle)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tag: Kindle  米国  ミステリー  女流作家 
tb: 0   cm: 0

【Kindle】「むらさきのスカートの女」 今村夏子 (著)  

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出版社: 朝日新聞出版 (2019/6/7)



 2019年上期の芥川賞受賞作。いつものとおり「文藝春秋」9月号を購入して読んだ。著者の印税収入には貢献しないことになるかもしれないが、読むという行為で貢献したい。

 Amazonの著者紹介を読むと、1980年生まれ、2010年だから30歳の時に書いた「あたらしい娘」という小説で太宰治賞を受賞している。改題した同作品を含めた中短編集「こちらあみ子」で三島由紀夫賞を受賞しており、芥川賞にも今回で3回目の候補ということであった。

 その上で今回受賞したということであれば女流作家とはいえ、そこそこ食指を伸ばしてみたくなるのではないだろうか。

 さて、単行本でも110ページという短編であるから通勤の2日間で読み終えた。
 しかし、読後最初の印象は「これが芥川賞受賞作?」である。
 作品は、近所に住むいつも「むらさきのスカート」を着ている女。その女の行動を逐一観察している「黄色いカーディガン」の女が「私」であり、物語の「話者」となっている。ところがこの話者による物語が現実に把握できる範囲を超えていることに読んでいて気がつく。となるとこの物語は主人公の話者を通してではなく、作者自身の語りなのかと思うとそうではない。それが物語が進むにつれて対象の女と話者が融合しているような感覚にとらわれる。

 これまでの作者の作品を読んでいないので、これまでもこのような作品なのかわからないが、私自身はちょっと受け止め難い作品だった。

 同雑誌の選評を読むと、登場するこの女性二人の描き方を評価している評が多かった。芥川賞というジャンルに私自身が合わなくなっているのかと考えてしまった。

(2019.08.29)

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 おすすめ度 ★★☆☆☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年08月16日(金)
☆ 価格  1,404円
☆ 読了日 2019年08月25日(日)




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category: 小説(電子書籍)

thread: 読んだ本

janre: 本・雑誌

tag: Kindle  芥川賞 
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【AudioBook】「フロスト気質(かたぎ) 上・下」 R.D. ウィングフィールド (著), 芹澤 恵 (翻訳)  

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出版社: 東京創元社 (2008/7/30)



 オーディオブックで聞いてきたフロスト警部シリーズ。今回の「フロスト気質」で4作目。オーディオブックのシリーズはこの作品で最後になる。書籍では東京創元社から創元社推理文庫として「冬のフロスト」、「フロスト始末」がそれぞれ上下で「フロスト気質」の後に発行されているが、オーディオブックとしての今後の販売は不明。

 シリーズ最初の「クリスマスのフロスト」をききはじめたのが昨年10月。その後、「フロスト日和」、「夜のフロスト」と今年3月までに聴き終わり、今回の「フロスト気質」の上巻を聴き始めたのは4月からである。本書はオーディオブック版でも上下巻に分かれているほどちょうへんなのであるが、それにしても聴き終わるのに約5ヶ月もかかってしまった。

 オーディオブックは通勤の電車内で聞くことにしている。3月までは立川までの通勤時、そして4月からは神田までと通勤時間は長くなっているのだが、聴き終わるのに思ったよりも時間がかかってしまった。振り返って調べてみると上巻は5月上旬に聴き終わっているので、下巻を聴き終わるのに4ヶ月近くかかってしまったことが原因のようだ。何となく混んだ通勤電車の中で聞いていると集中できないことが原因のように思われる。

 オーディオブックの内容は、ビジネス書よりもストーリーのあるものの方が良いと考えてこのシリーズを聴き始めたが、時間がかかってもストーリーを思い出しながら聴いていることで考えることにもつながる。それなりに楽しく聞くことができたが、次に聴こうと思うコンテンツが見当たらない。

 さて本書であるが、お馴染みのデントン署ジャック・フロスト警部がデントン市内で発生した少年誘拐事件を解決していく物語。ストーリーは、7歳の少年が行方不明になったとの報を受けて巡回中の新米巡査が、ゴミの中から少年の死体を発見したのを手始めに、立て続けに事件が発生。幼児ばかりを傷つけてまわる連続幼児刺傷犯が新たな罪を重ねれば、誘拐された15歳の少女が全裸の状態で保護され、さらには身元不明の腐乱死体が出てくるなど、ほかにも大小さまざま取り混ぜて、事件がデントンの町に発生する。休暇中にもかかわらず呼び出されたことが始まるフロスト警部の捜査。見当はずれの見込みから部下にも見放されたりしながらも次第に真相へ向かっていく内容は聴いていても手に汗握ると言っては大袈裟だが、楽しいものであった。

 オーディオブックのシリーズが終わってしまったので、機会を見つけて残りの2冊は書籍で読んでみようかと考えているところである。

(2019.08.26)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年05月03日(金)
☆ 価格  各 1,188円
☆ 読了日 2019年08月01日(木)




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category: 海外推理小説

thread: 読んだ本

janre: 本・雑誌

tag: Kindle  オーディオブック 
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【Kindle】「人間の本性」 丹羽宇一郎(著)  

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出版社: 幻冬舎 (2019/5/29)



 5月末に幻冬社の新聞広告を見て発売とほぼ同時にKindleで購入して読んだ。

 著者の丹羽宇一郎氏の著書はこれまでにも何冊か読んでおり、伊藤忠商事、中国大使など、その稀代の経営センスや先見性などには感服するものがある。今回は人生訓的な意味合いの強い著書を読んでみた。この年齢になってこの類の本を読むのは鼻白むところもないわけではないが、たまにはこのような人生訓を読み、謙虚に自分自身を振り返りながら先のことを考えることも必要だ。

 著者は、「人間は所詮、動物です」と言い、「私はそれを『動物の血』と呼んでいます」と書いている。そして、油断をするとその「動物の血」の部分が表に出てきてしまう、しかしそんな自分を見て愕然とする場面があるのではないか、それが人間の本性だと言い、そんな人間といかに付き合い、生きていくかを述べてみたいと書いています。 6章に分かれた内容の中からは著者の経験に基づくさまざまな示唆に富んだ言葉多くある。細項目まで含めて目次を次のページに記載しておいた。

 各章ごとに良いと思った文章があったが、私は、特に次の文章に惹かれた。

 ・「利他の精神」がなければ「人間」じゃない 「人は他者を意識したり、交わったりすることで向上心を抱いたり、努力をしたり、喜びを感じたりします」

 ・「世界に一つだけの花」というけれど、力の限り努力をしている人がその自負を持って、私はオンリーワンというならまだしも、たいして努力もせず、何かあると周りのせいにするような人が勘違いして「自分はオンリーワンな存在なんだ」と思っていても、ちっとも美しくありません。

 ・ 「人間の本性」にあらがう 「真実を見る勇気こそ、ロボットや動物とは違う人間の証しであることをわれわれは忘れてはいけないのです。」


示唆に富んだよい一冊である。

(2019.06.14)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年06月02日(日)
☆ 価格  821円
☆ 読了日 2019年06月10日(月)




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category: ビジネス書籍(Kindle)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tag: Kindle  幻冬舎新書 
tb: 0   cm: 0

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