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【Kindle】「 ニワトリは一度だけ飛べる (朝日文庫) 」 重松 清 (著)   

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出版社: 朝日新聞出版 (2019/3/7)



 重松清氏の著書は先月「木曜日の子ども」を読んだばかりであるが、そのせいか新聞のちょっとした広告が目についた。「週刊朝日」に連載されてから20年近く経って初めて刊行されたというもの。ちょっと曰く付きで興味を持って読むことにした。

 その経緯について著者がまえがきに記載している。
 「この物語は、平成の半ば頃、とある冷凍食品会社で起きた内部告発をめぐる、ささやかなゲリラ戦の記録であるー」との後に、
 「筆者はこの物語を事件の直後、2002年から翌年にかけて、いったん週刊誌連載で発表したものの、諸般の「事情」があって・・・単行本化は見送った。  しかし、平成が終わろうとする頃になって状況が大きく変わった。事件に深く関わり、有形無形さまざまな「事情」を押し付けて単行本化を拒んできた関係筋の中で、最も強硬な姿勢だった人物が亡くなったのである」とある。

 曰く有りげなことがわかると思う。

 この内容を現実の世界に詮索することなく、読み始めた。

 昨今の企業不祥事を例に出すまでもなくこの手のことは企業にありがちな話だ。それが表沙汰になることが多くなってきたのは、企業経営ということに対する社員の意識の変化ではないか。社員自身にコンプライアンスやガバナンスという意識が高くなり、許しておけないという以前で言えば「正義感」が、ただ単なる意識ではなく「モラル」に高まったということだろう。そのために内部通報も本来の役割を果たし、通報者の不利益も減少してきているのだろう。

 現代の企業経営の一番の要は「正直さ」ということになってきているのだろう。

(2019.04.24)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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 ☆ 購入日 2019年04月04日(木)
 ☆ 価格  680円
 ☆ 読了日 2019年04月19日(金)




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【Kindle】「カルマ真仙教事件(上、中、下)」 濱 嘉之 (著)  

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出版社:講談社 (2017/12/15)



 8月から9月にかけて上巻、中巻を読み、その後下巻の発売を待っていたところ、やっと今月になって発刊され、早速、読み終わった。

実際に警視庁の職員として関わった実際の事件「オーム真理教」を扱った警察小説ではあるが、ノンフィクションと言っても良いほ内容には迫真がある。

実際にこの事件が起こっている時には、背景もわからず、関連が繋がらなかったりして、断片的に見ることしかできない面があったが、本書はそれを最初から最後まで関連させ、内部でしかわからない内容を含めて記載している。そのことが改めてこの事件の悲惨さを伝えてくれる。

しかし、警視庁内にいて実際に携わったものでさえ、なぜこのような集団がここまで大きくなり、これだけの人を惹きつけたのかということはわからない。この日本という国で、しかも当事者は東大を卒業したエリートだったり、医師だったわけである。

下巻を読むと、教団と北朝鮮との繋がりなどにも言及されている。現在の北朝鮮の核保有の端緒がそこにあるとすれば、日本という国が北朝鮮に対して被害者的な立場で発言するだけで良いのだろうか。このことを突き止めるようなことをしなくて良いのだろうか。最後にはそのようなことを考えさせられてしまった。

講談社の特設サイトはこちら
http://kodanshabunko.com/karman-incident/

(2017.12.27)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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【Kindle】 「アキラとあきら (徳間文庫)」 池井戸潤 (著)  

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あきらとアキラ_convert_20170717080226

出版社:徳間書店 (2017/5/17)



昨年の「陸王」以来、一年振りの池井戸潤の小説である。

今回、徳間書店から文庫と電子書籍版で初出とのことで、このボリュームの池井戸作品をこの価格で読めるのはとてもありがたいことである。

約1年振りの新作と言われているが、この小説は10年前、2006年から2009年にかけて「問題小説」に連載され、書籍化されなかった「幻の長編」と解説にある。

著者が「下町ロケット」で直木賞を受賞したのが2010年であるから、それ以前にこのような魅力的な長編を書いていたことに畏怖の念さえ覚える。異才である。

タイトルに「あきらとアキラ」とあり、主人公は、山崎瑛(やまざきあきら)と階堂彬(かいどうあきら)というどちらも名前が「あきら」の同年齢の二人である。
同年齢であるが、成長する環境は全く異なり、かたや父親が経営する工場が倒産し夜逃げ同然で祖父の家に逃げ込む環境から、かたや海運会社を二代に渡り経営する経営者の家庭に育つ。その二人が同時に銀行マンとしてスタートし、その後の二人の重なり合う人生の中で、様々な人間模様を描いている。

タイトルは「あきらとアキラ」となっているが、どちらが「アキラ」というような解説は全くない。二人の同名の「あきら」を表すタイトルとしてこのようにしたのであろう。

何れにしても文庫だと720ページに及ぶ分厚い大作であるが、続きが読みたくなり、一気読みしてしまう面白さであることに間違いない。おすすめです。

(2017.07.17)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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【kindle】 「悲しみのイレーヌ」 ピエール・ルメートル (著), 橘明美 (翻訳)  

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悲しみのイレーヌ_convert_20170108081856




前回ブログに掲載した「傷だらけのカミーユ」を読み終わった後、すぐに購入し読み終わっていたものだが、ブログの掲載が遅くなってしまった。


圧巻であり、めちゃくちゃ読み応えがあった。「傷だらけのカミーユ」を読んだすぐ後だっただけに結末がわかっていただけに読み進むうちに犯人がわかってしまったというデメリットはあったものの、そこを考慮しても面白かった。

文春のミステリーに3年連続で選ばれただけのことはある。
三部作の第一作であり、できればこれから読むべきではあるが、後から読んでもこのような印象なのだからそれだけ迫力があるということだ。

解説を読むと著者のデビュー作とのことなので、力のある作家なのだろう。素晴らしい作品であり、翻訳も読みやすい訳であった。

ここから改めて三部作を読むと良いと思う。時間があれば読み直したい。

(2017.01.15)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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【kindle】 「代償」 (角川文庫) Kindle版 伊岡 瞬 (著)  

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  • 出版社: KADOKAWA / 角川書店 (2016/5/25)



職場最寄駅の書店で「文庫大賞」lとして紹介されていたので、興味を持ち、キンドル版を購入して読んだもの。

鬼畜のような人間との生活を断ち切り、確実な人生を歩み始めた主人公に襲いかかる新たな鬼畜との繋がり。読み進むうちに暗くなってしまったその第一部から、主人公が弁護士となった第二部に移り、「代償」というタイトルがどの登場人物をターゲットとしてつけられたものなのかを想像しつつ読み進めた。

不安と不快感のたまる作品であったが、途中で読むのをやめることができなかった作品でもあった。

(2016.11.23)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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