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カテゴリー「文学一般」の記事一覧

【書籍】「我らが少女A」 髙村 薫 (著)   

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出版社:毎日新聞出版 (2019/7/20)







推理小説作家である著者の最新作、「待望の合田雄一郎シリーズ」との新聞広告を読み、今まで著者の作品を読んだことがなかったので、シリーズを最初から読むべきか少し迷ったが、最新作をまず読んでみることにした。
読み始めて驚いたのが、日頃私が通勤に利用している西武多摩川線沿いが物語の舞台となっていたことである。 西武多摩川線は、武蔵野市のJR武蔵境駅から府中市是政の是政駅まで6駅を単線で走る電車である。単線であることから通勤時間帯でも12分に1本というローカル線である。私自身は府中市是政に転居してきた1993年3月から利用している馴染み深いローカル線ではあるが、いかんせんローカル線であることからスポットがあたることがほぼ皆無であった。
利用し始めた当時は多摩競艇場直結の競艇場前駅や東京競馬場の利用客が多かったため「ギャンブル線」とも呼ばれていたが、近年、沿線の住民が増えてきたことや、多磨駅近くに東京外国語大学、警察学校、東京(味の素)スタジアムなどが出来たことにより、通勤利用だけでなく利用者が多くなっている。
本書はその多磨駅に勤務する青年が関係者の一人となっている。
その閑静な住宅に近い野川公園で元中学校美術教師が殺されるという事件が発生したのが12年前。その事件を再度調査する警察関係者の一人としてシリーズとなっている刑事の合田刑事が登場する。
ネタバレとなるので詳しいことは書けないが、舞台描写は楽しく読むことができた。しかし物語としてはやや残念な内容だった。
読書メーターなどの感想なども評価が極端に分かれている。人に勧められるかと問われれば、私は遠慮するな。そんな読後感でした。
 毎日新聞出版社特設サイトはこちら → https://wareragashojoa.com/



(2019.09.27)





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 おすすめ度 ★★★☆☆  



 読みやすさ ★★★★☆


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☆ 購入日 2019年08月15日(木)
☆ 価格  1,980円
☆ 読了日 2019年09月11日(水)
















内容紹介
待望の合田雄一郎シリーズ、最新刊!
一人の少女がいた――
合田、痛恨の未解決事件
12年前、クリスマスの早朝。
東京郊外の野川公園で写生中の元中学美術教師が殺害された。
犯人はいまだ逮捕されず、
当時の捜査責任者合田の胸に、
後悔と未練がくすぶり続ける。
「俺は一体どこで、何を見落としたのか」
そこへ、思いも寄らない新証言が――
動き出す時間が世界の姿を変えていく人々の記憶の片々が織りなす物語の結晶

category: 文学一般

thread: 読んだ本

janre: 本・雑誌

tag: 推理小説  毎日新聞連載 
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【Kindle】「送り火」 高橋 弘希 (著)  

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出版社:文藝春秋 (2018/7/17)



今年度上期の芥川賞受賞作。キンドル版で読んだ。

主人公の中学三年の歩が父親の転勤に伴い、東北の田舎町に家族とともに移り住む。その中学校は三年生が全員で12名の小さな中学校で、来年は統合され廃校になる予定とのこと。4月の新学期に合わせて転入する主人公は、その学校の男子生徒5名のグループと行動を共にするようになる。

何でもない日常、中学三年生のよくある日常を精緻な文体で描いていて、読んでいて「きれいな文章だな」という印象をもったくらいである。 5人の仲間との関係、出来事、そして父、母とのやりとり、そんな日常が描かれながら、最後の終章でまったくそれまでとは異なる非日常が描かれて小説が終わる。

この終わり方は何なんだろう。小説を読めばそのストーリーを把握しようとするのは読者として当然であるが、読み終わってみて、混乱している自分がいる。この混乱は作者が意図したものなのだろう。しかし、この混乱の意図とはいったい何だ。読解力がないのか、よくわからない。

本日発売の「文芸春秋」に全文掲載の広告に、選者の一人小川洋子氏の選評「小説でしかたどり着けない場所」と掲載されているが、私にはそこまで読み切れなかった。読まれた方の感想を聞きたいですね。

(2018.08.10)

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 おすすめ度 ★★★☆☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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category: 文学一般

tag: Kindle芥川賞  文芸春秋 
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【書籍】 「月の満ち欠け」 佐藤 正午 (著)  

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出版社:岩波書店 (2017/4/6)



第157回直木賞受賞作ということで興味を持って購入、早速読み終わった。

著者である佐藤正午氏の著作を読むのは「永遠の1/2」以来である。「永遠の1/2」が出版されたのが1983年というから30年以上前のことである。その後映画化もされたこの作品が著者のデビュー作であるから、今回直木賞を受賞したというのも随分遅咲きというのか、この作品が現代小説の中で抜きん出ていたということか、はっきりとはわからぬままに購入したのは、やはり作者の名前に記憶があったからである。

読後の印象は「読んで良かった」である。「面白かった」とか「楽しかった」という印象を持つ小説は結構あるが、「読んで良かった」と思わせる小説はなかなか遭遇しない。久しぶりに感慨深いものがあった。

ストーリーとしてはちょっと現実離れしたような内容ではあるが、それを超えて読ませるストーリーの展開、登場人物の描写や、その動きの描写など、とても精細で良いタッチである。その辺も読ませる要因になっている。

「読んで良かった」と思うこと請け合いの一冊である。


(2017.08.05)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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category: 文学一般

tb: 0   cm: 0

【書籍】 「七つの会議 (集英社文庫)」 池井戸 潤 (著)  

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七つの会議_convert_20160306175020


出版社: 集英社 (2016/2/19)



「下町ロケット」がテレビドラマになったのをきっかけに最近も池井戸ブームのようだ。ブームへの便乗ではないだろうが、先月「七つの会議」が文庫化されて出版された。

この本は読んでいないなと思って早速購入して読み始めたら何となく内容に覚えがあり、よくよく考えてみたら三年ほど前にこの物語もNHKでドラマになっており、それを見ていたことを思い出した。

「下町ロケット」や「空飛ぶタイヤ」に比べると面白さは少し劣るように感じたが、読み応えはある。やはり大した作家だと思う。

(2016.03.06)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★★
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category: 文学一般

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

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【書籍】  「11/22/63」 スティーヴン キング (著)、白石 朗 (翻訳)  

635

上下 

出版社: 文藝春秋 (2013/9/13)



出版され新聞広告に掲載されたのを見て、ぜひ読みたいと思ってブログに記載したのが、下の記事。2013年10月のことである。

そして最近、「ドクター・スリープ」という本が出版されたことを知り、「そういえばあの本は安くなっていないかな」とAmazonの中古本を探し、購入したのが今年の6月のことである。私のFacebookのアクティビティログを探したら今年6月16日に本が到着して読み始めたと記されている。

そして、そして、本日この上下巻を読み終わった。やった〜!

内容は、ケネディ暗殺を阻止するためのタイムトラベル小説であるが、そのトラベルの中に様々な人間模様が繰り広げられる。とてもセンチメンタルな面もあれば、サスペンス小説のようにどんどん先を読まなければ気が済まなくなるような面もある。

それにしてもここまでディテールを細かく描くかな、と思うほど書き込んでいる。もちろんスティーブン・キングの特徴とも言えるのだろうが、日本の読者がどこまでついてくるのだろうかと気になってしまう。

アメリカではこういった厚い本を読んでいるのが普通のようで、ペーパーバックなんかも結構厚い本を脇に抱えて歩いている姿を見かける。
ただ、これだけボリュームのある小説というのは日本の作家の作品にはあまり見かけないし、あったとしても一部の愛好家だけのものになっているのではないだろうか。

さてさて本書ですが、読み応えがありました。そしてとても面白かったです。約2ヶ月弱かかりましたが、達成感、満足感を覚えています。

うーん、満足、満足、そして満腹

(2015.08.01)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★☆☆
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 == 以下、2013年10月のblog記事 ==


内容
 
小さな町の食堂、その倉庫の奥の「穴」。その先にあるのは50年以上も過去の世界、1958年9月19日。このタイムトンネルをつかえば、1963年11月22日に起きた「あの悲劇」を止められるかもしれない…ケネディ暗殺を阻止するためぼくは過去への旅に出る。世界最高のストーリーテラーが新たに放った最高傑作。

昨日の日経新聞の書評欄に紹介されていた。とてもおもしろそうである。
ただ、2冊で1,000ページを超える大作、しかも、1冊2,205円というのは、チト手が出ない。
文庫になるのを待つしかないか、Amazonの中古本で安くなるのを待つか、ひとまずウィッシュリストに加えておこう。

(2013.10.06)


category: 文学一般

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

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