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2015年01月の記事一覧

書籍 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」 村上 春樹 (著)  

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世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
(中古本なら購入することができます)


前回のブログを書いたのが今月12日、「羊をめぐる冒険」を読み終わった後。そのときに次は「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読もうと決めて、読み始めた。
さすがに600ページもある大作だけに、持ち歩くことも難しく、自宅にいるときに読み進め、やっと今日読み終わった。

この本が発売されたのが1985年6月ということで、確かこのときは発売と同時に購入して読み始めたと記憶している。「羊をめぐる冒険」の後に出版された短編集あたりから発売と同時に購入、と追いついてきたのだと思う。
出版元は、それまでの講談社から新潮社に変わり、新潮社から出版されていた「純文学書き下ろしシリーズ」として発売された。装丁は豪華に箱入りであった。
当時、「これが純文学か」という書評もあった気がするが、そのような論評は一部であったようで、その後「谷崎潤一郎賞」を受けている。残念ながら村上春樹は芥川賞を受けていないが、該当する前にベストセラー作家になってしまっていたということだろう。

それはともかく、この本、ボリュームだけでなく、中身もかなり濃い物語である。
「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの物語が交互に描かれているのだが、それがどのように繋がるのかということは最後まで読んでもきちんとした完結にはなっていない。

人間の表層意識と深層意識を描いたものであるのだが、物語は具体的に描かれているが、内容は抽象的で非現実的な物語であるため、読み進むのに骨が折れる。けれど、読み進まずにはいられない小説である。

村上春樹の小説ではいつものことだが、はっきりとした完結はない。キャッチボールをしていた相手がボールを投げた後に、こちらから投げようとしたらいなくなっていたような印象である。

でも、やっぱり止められない。すごい作者だと思う。
Wikipediaで調べていたら、この本、26ヶ国語に翻訳されていた。そういう意味でもすごいよね。

でもでも、現代社会のようにデジタル全盛の世の中になって、このような小説をしっかりと読む若者はどれだけいるのだろう。

本書に何度か出てくる「カラマーゾフの兄弟」を読んでいない私が言うのも何だけど、ちょっと気になる。

(2015.01.30)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★☆
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category: 村上春樹

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書籍 「羊をめぐる冒険」 村上 春樹 (著) - その2   

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羊をめぐる冒険 文庫


羊をめぐる冒険 (下)  (講談社文庫)



「君はもう死んでいるんだろ?」

一昨日読み終わった。
30年ぶりくらいに読んだのだと思うが、このフレーズだけは忘れずに覚えていたが、確かにそのとおりだった。

主人公が最後に友人に会う場面の会話であるが、この場面や、その他、現実にはあり得ない場面や設定について疑問に思う内容がインターネットに掲載されていた。

リアリティーを前提とした小説を希望している向きには受け入れられないストーリーだろうが、村上春樹の小説を読むにあたっては現実との対比は無用だろう。その世界に入り込んで、そのストーリーの中から雰囲気とメタファーを読んでいけばよいのだと思う。

さぁ次は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読もうかと思っている。
ボリュームが半端ではないけれど、少しずつ読んでいきたい。

(2015.01.12)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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category: 村上春樹

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書籍 「羊をめぐる冒険」 – 1982/10/13 村上 春樹 (著)  

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羊をめぐる冒険1

羊をめぐる冒険 村上春樹(著)
(単行本は販売されていないので文庫版のリンクにしてあります)



今年最初のブログは村上春樹の懐かしい作品とした。

新聞の読書欄にも掲載があったが、未年ということからこの作品を思い出し、自宅ロッカーの奥から作品集の第2集を取り出してきた。

羊をめぐる冒険2 

この作品が講談社の「群像」に掲載されたのは1982年8月、単行本の出版は同年10月のことである。

80年3月に大学を卒業して最初の職場を翌年に退職し、1年間バイトしながら仕事を探し、82年3月から現在の仕事に就きいまに至っているが、この82年という年はいろいろな意味で自分の人生のなかでも転機になった年でもある。

単行本を読んだのは83年になってからだと思うが、すっかり魅了され、さかのぼって「風の歌を聴け」(79年6月群像)、「1973年のピンボール」(80年3月群像)を読み、それ以来、出版を楽しみにしている作家となった。

自分の中では80年代というのは、大学を卒業したものの仕事にも私生活にもつまずき、後半になってやっと落ち着ける生活となった時代で、そんな時代に村上春樹の作品がある意味の生きがいになっていた部分がある。
そんなことから1990年から発行された「全作品」を買い始めた。結局、4巻まで購入して買い続けることができなくなってしまったが、今もこの4冊だけは保管していた。

久しぶりにロッカーから取り出してきた「羊をめぐる冒険」、未年の正月から久しぶりに読み始めた。

(2015.01.04)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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