FC2ブログ
「自分を磨こう!」My favorite books ホーム »2016年07月
 
2016年07月の記事一覧

【Kindle】 「キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! 」 田村 潤 (著)  

674

高知市店の軌跡_convert_20160724164110

出版社: 講談社 (2016/4/21)



キリンビールとアサヒビールのシェア争いは多くの人の知るところである。下図はそのグラフであるが、1987年にアサヒビールが発売したスーパードライにより、それまで圧倒的にシェアトップを維持していたキリンビールはその後後塵を排することになる。

ビールシェア_convert_20160724175237 

著者は、1995年に東京本社から高知支店長として異動となる。支店と言っても全部で12名の小さな組織であり、いわゆる左遷である。そして高知で目にするのはアサヒビールの追い上げと、支店内の安閑とした社風であった。

しばらくは何をすべきなのか見つけることができなかったが、高知の人たちにキリンビールを飲んでいただくにはどうすれば良いのか、徐々にだが、実現していく。

そして一時期アサヒビールにシェアを抜かれたものの、高知で首位奪回を果たし、著者自身も四国、東海、本社と異動ごとに成果を出し、副社長として全国を牽引する立場になるまでを描いている。

徹底しているのは「理念を徹底して実践」していることだと思う。以下に本書のハイライトを書き出しておく。

本社と現場が離れている組織には大変参考になる内容である。必読の一冊である。


「闘う相手はライバルメーカーではなく、社内の風土だった」

「営業マンというのはいろんな情報を与えると動きが鈍くなる」

「そして高地支店では「数値目標」がなくなり、ビジョンを実行するにはそれぞれが何をどうすれば良いか、それを考え実行することが全てとなった」

「そしてそれができれば数字もついてくる。そして自分自身の力が伸びていく喜びも味わえる」

「理念とビジョンに基づく行動スタイル」はその後の闘いの中で広く展開され、わたしのチームをより大きな勝ちに導いた」

「勝つこととは「美味しいキリンビールを飲んでいただくお客様を増やすということ」。そのことが我々の理念と定義し、その実現のために、
・営業マンに必要なことは不屈の精神と主体性の確立
・決してあきらめない
・現場力こそが最大の競争力の源泉
・勝敗の決め手は前進する力
・自己満足的で保身的な仕事をやめ、顧客の信頼を高めることを第一に 等を行動規範とした」


(2016.07.24)

-----------------------------------
 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
-----------------------------------

「目次」はこちら ⇩ トップページの場合は「続きを読む」をクリックしてください

-- 続きを読む --

category: ビジネス書籍(電子書籍)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

【Kindle】 「会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから」 大西 康之 (著)  

673



出版社: 日経BP社 (2014/5/16)



少し前に読み終わった書籍である。今年はやけに企業の衰退のドキュメントを読む機会が多いと我ながら思う。

668「シャープの崩壊」についてブログに掲載した際に書いたが、30年ほど前にはサンヨーとシャープといえば新興勢力の家電としてそれなりの位置を占めていた。それがどうだろう。本書は、そのサンヨーがパナソニックに吸収され、会社そのものが消えてしまう過程が描かれている。

そこにはやはり経営陣の身勝手な旗振りが影響している。シャープ、サンヨーに限らず衰退していく企業に共通している要因である。このことは日本だけに限ったことではなく、時代とともに変化していく組織運営の難しさを表していると言える。

本書の中では、サンヨーを去った社員たちその後について描かれているが、技術系の社員が西松屋などの会社に就職して活躍している様子が最後に描かれており、本書がただ単に会社の破綻に巻き添えとなった社員の悲劇だけでない救いを感じることができた。

(2016.07.18)

-----------------------------------
 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
-----------------------------------

「目次」はこちら ⇩ トップページの場合は「続きを読む」をクリックしてください

-- 続きを読む --

category: ビジネス書籍(電子書籍)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

【書籍】 「希望荘」 宮部 みゆき (著)  

672

希望荘_convert_20160703172906

出版社: 小学館 (2016/6/20)



昨日掲載した「ペテロの葬列」に続く杉村三郎シリーズ4冊目である。「ペテロの葬列」は文庫本になった際に2分冊になったので、4冊目というのは単行本として発行されたものという意味である。

今回は、「聖域」、「希望荘」、「砂男」、「二重身」という4編の中編小説が収録されている。

前作の最後が故郷へ帰るところで終わっており、その後の時の流れを含めて書かれているので、読者にとっても杉村三郎と一緒に人生を歩んでいる感覚と、事件を解決していく醍醐味が味わえ、とても面白いシリーズとなっている。

私は、今回の作品の中では書籍タイトルとなっている「希望荘」が一番面白かった。依頼者の父親がなぜ「自分は人を殺したことがある」という発言をしたのか、意外なストーリー展開には期待を超える結末が控えていた。

シリーズとして今後も続くであろうが、次作もとても楽しみである。

(2016.07.03)

-----------------------------------
 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★★
-----------------------------------






category: 小説(単行本)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

【書籍】 「ペテロの葬列 上・下」 (文春文庫) 宮部 みゆき (著)  

671

ペテロの葬列上_convert_20160702105508
   ペテロの葬列下_convert_20160702105523

出版社: 文藝春秋 (2016/4/8)



文庫本がベストセラーになっていて、面白そうだなと思っていたところ、知人から杉村三郎シリーズの三作目であり、最初から読んだほうが面白いかもしれませんとアドバイスを受けた。
それではと、「誰か」、「名もなき毒」を読み、その後に満を持して読み始め、先日読み終わった。

   


「誰か」よりも「名もなき毒」の方が内容的に充実していて、楽しく読むことができたので、三作目の「ペテロの葬列」についてもかなり期待をしていた。テレビドラマでも話題になっていたこともあり、読み始めたところ、早速、バスジャック事件が発生し、「来た、来た」と期待感いっぱいに読んでいたら上巻の半分もいかないところで事件が解決してしまった。

ちょっと「あれれ」とも思ったが、実は本書の醍醐味はその実行犯をめぐる背景であった。やや古い時代背景の事件を引きずってはいるのだが、著者の筆力から力強い作品に仕上がっている印象がある。

ただ、もう一方で私の印象の中に、やや冗長であるかなと感じる面があった。ストーリーに濃淡があり、もう少し詰めて書いても良いような印象があったのは否めない。

それでもこの著者は大した人です。この大作をどんどん読ませる力は素晴らしいと思う。

ちょうど読み終わったらシリーズ四作目となる短編集が発売され、早速購入してしまった。こういう読書三昧はたまりませんね。

録画しておいたテレビドラマのシリーズも見ておきたいと思います。
http://www.tbs.co.jp/petero2014/

(2016.07.02)

-----------------------------------
 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★★
-----------------------------------




category: 小説(文庫)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

プロフィール

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリ

▲ Pagetop