FC2ブログ
「自分を磨こう!」My favorite books ホーム »2016年12月
 
2016年12月の記事一覧

【Kindle】 「罪の声」 塩田武士 (著)  

 691

罪の声_convert_20161225211713

出版社:講談社 (2016/8/2)



週刊文春が選ぶ今年のミステリー国内部門第一位の作品である。その記事を見てキンドル版を購入。一昨日読み終わった。次の展開が気になり、どんどん読み進んでしまう内容であった。

内容は1984年というから既に30年以上前となってしまった「グリコ森永事件」を題材にしたフィクションである。この事件を題材にして30代の作者が現代を舞台にして書き上げたものであり、ダイナミックな想像により大変素晴らしいミステリーとなっている。

「グリコ森永事件」では、企業への脅迫電話に子供の声を録音したテープを使用しているが、著者はそこに注目し、この子供はいま何をしているのか、どのように生活しているのか、その子供の生涯にどのような形を残したのか、そこをメインに重層に物語を展開していて面白い。

結局、警察も企業も脅迫に振り回されたまま犯人は捕まらずに時効を過ぎているわけであるが、その事件に関しては忠実に再現しているため、ディテールを書き過ぎている嫌いはあるものの、そこにも興味を持ち、インターネットで事件の内容を調べてしまったりと、小説を読むだけでなく、改めて昭和の大事件を調べる機会ともなった。

ボリュームのある一冊ではあるが、昭和を振り返る意味でもぜひ読むべき一冊である。

(2016.12.25)

-----------------------------------
 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
-----------------------------------




category: 小説(電子書籍)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

【kindle】 「バブル:日本迷走の原点」 永野 健二 (著)  

690
バブル_convert_20161219202602

出版社: 新潮社 (2016/11/18)




新聞広告を見て興味を持ちKindle版を購入。ビジネス系のフィクションが2作並んでおり、「トヨトミの野望」とどちらにしようかと思ったのだが、最近、バブルからの「失われた20年」が25年になりつつあるという記事を読み、改めて「バブル」について読んでみようと思い、本書にした。

本書の最後には「バブル関連年表」が掲載されているが、1971年頃から1996年頃までを描いている。私自身、金融関係には全く疎いので政府や日銀の金融政策などについては読んでいても理解できない面もあるのだが、ただ単に1985年のプラザ合意だけが原因であのようなバブルが起こったわけではないことはよく理解できた。

著者は、日経新聞社に所属し、証券界を中心に取材を重ねてきており、その時代のバブル寵児と言われた著名人へのインタビューなど、この時代に起こったことを忠実に把握し、彼なりに整理している。いま、この時期に本書を著したことはとてもタイムリーと言えるような気がする。

冒頭で著者は、バブルとデフレはいつの時代でも交互に現出するものと書いているが、それが極端に現れたのが、1980年台後半のバブルであり、その後の20年以上に及ぶデフレということであり、これから先にまたバブルが起こりうることを予兆している。

いま、確かに不動産投資が盛んに行われており、金融機関が一般人に対しても投資資金としての貸付を多用しているとのニュースを聞くが、まさに著者の予兆とおりになっているのではないだろうか。

一つの警鐘として読むこともできるが、バブル崩壊を「第二の敗戦」と称した著者の見解はこの現象をただ単に金融界に起こった出来事と捉えずに、社会全体のこととして、そしてそこに生きてきた一人の人間として、自分に起こったことと照らし合わせて再認識すべき課題のような気がした。

理解できない面もあったが、読んで良かったと思える一冊であった。

(2016.12.19)

-----------------------------------
 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
-----------------------------------

「目次」はこちら ⇩ トップページの場合は「続きを読む」をクリックしてください

-- 続きを読む --

category: ビジネス書籍

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

【書籍】 「本を読む人だけが手にするもの」 藤原 和博 (著)  

689
本を読む人だけが_convert_20161123110550

出版社: 日本実業出版社 (2015/9/30)



どこでこの本のことを見聞きしたのか忘れてしまったが、タイトルに惹かれたものの購入するまではと思い図書館でレンタルして読みました。

著者の藤原和博氏は以前に民間人で杉並区の中学校長をしたことでも著名である。その後は橋本大阪府知事(当時)の顧問を務めた経歴もある方である。「坂の上の坂」という著書を一度読んだことがあった。

今回は、読書に関わる著書であることで興味を持ったが、なかなか興味深い内容であった。著者の主張が強い面はあるが、真摯に受け止めれば本当に役に立つと思われる。

「こうすれば10人に一人の人間になれる」という主張が面白い。

反論を恐れずに記載すれば、簡単にいうと「あること」をやるかやらないかでその中の2分の1のサークルに入るという話である

著者は、①パチンコをするかしないか → ②携帯ゲームをやるかやらないか → ③本を読むか読まないか → このことで8分の1の中に入る。そこから先は記載されていないが10人のうちの一人になれるというわけである。

もちろん自分の人生だから自分の納得のいくようにすれば良いことだ。ただ、本当に満足できるかどうかという問題である。

私は、やはり読書することにより、それが他者の経験であったとしても自身の経験に幅を与えてくれると思うし、良いフィクションを読むことによる満足感は他では得られないものである。

(2016.12.04)

-----------------------------------
 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
-----------------------------------

「目次」はこちら ⇩ トップページの場合は「続きを読む」をクリックしてください

-- 続きを読む --

category: ビジネス書籍

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

プロフィール

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリ

▲ Pagetop