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2017年07月の記事一覧

【Kindle】 「アキラとあきら (徳間文庫)」 池井戸潤 (著)  

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出版社:徳間書店 (2017/5/17)



昨年の「陸王」以来、一年振りの池井戸潤の小説である。

今回、徳間書店から文庫と電子書籍版で初出とのことで、このボリュームの池井戸作品をこの価格で読めるのはとてもありがたいことである。

約1年振りの新作と言われているが、この小説は10年前、2006年から2009年にかけて「問題小説」に連載され、書籍化されなかった「幻の長編」と解説にある。

著者が「下町ロケット」で直木賞を受賞したのが2010年であるから、それ以前にこのような魅力的な長編を書いていたことに畏怖の念さえ覚える。異才である。

タイトルに「あきらとアキラ」とあり、主人公は、山崎瑛(やまざきあきら)と階堂彬(かいどうあきら)というどちらも名前が「あきら」の同年齢の二人である。
同年齢であるが、成長する環境は全く異なり、かたや父親が経営する工場が倒産し夜逃げ同然で祖父の家に逃げ込む環境から、かたや海運会社を二代に渡り経営する経営者の家庭に育つ。その二人が同時に銀行マンとしてスタートし、その後の二人の重なり合う人生の中で、様々な人間模様を描いている。

タイトルは「あきらとアキラ」となっているが、どちらが「アキラ」というような解説は全くない。二人の同名の「あきら」を表すタイトルとしてこのようにしたのであろう。

何れにしても文庫だと720ページに及ぶ分厚い大作であるが、続きが読みたくなり、一気読みしてしまう面白さであることに間違いない。おすすめです。

(2017.07.17)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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category: 小説(文庫)・電子書籍

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【Kindle】 「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」 リンダ グラットン (著), アンドリュー スコット (著), 池村 千秋 (翻訳)  

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少し前に「人生100年時代」を声高に謳った「ライフ・シフト」をKindle版で読んだ。ここしばらくビジネス書の中ではベストセラー1位が続いている書籍である。

これからの平均寿命はさらに長くなることが想定され、これまでの、教育、勤労、引退という人生が大きく変わって行くことが想定され、そのような中でどのように人生を築いていくかということが書かれていた。
米国のビジネス書によくあるのだが、書かれている内容がかなり細かく読み進めるにはやや難解な面もあったが、概略的なことは理解した気がした。

まだまだベストセラーが続いているという記事を読んだ記憶があるが、そんな折、週刊誌の「東洋経済」で特集が組まれた。

「実践編」という訳である。

書籍自体が東洋経済新報社から出版されているので、さらに売り上げを伸ばそうという特集であることは理解できるが、少々興味があったので、契約しているdマガジンのデジタル版で読んでみた。

特集としては、色々と日本での具体的に考慮すべきことが書かれている。現時点での現役世代はこのような内容を考慮すべきではあるが、私のように既に引退の時期を迎えている世代は、引退後の人生をどのように歩むのかということを考える上で参考にすべきことがいろいろとある。 一番は経済的なことだろう。年金支給年齢となったとしてもその後の人生を全く余暇だけで過ごせるものでもない。何をしていくか、そしてそのために今から何を準備するのか。

いろいろと懸念されることも多いが、ブログやFacebookなどアウトプットを使いながら考えていくことだけは絶やしてはいけないと考えた次第である。

(2017.07.15)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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category: ビジネス書籍

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

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【書籍】 「宝くじで1億円当たった人の末路」 鈴木 信行 (著)  

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出版社:日経BP社 (2017/3/25)



ここ最近「日経ビジネス」にこの本の広告が1ページ掲載されている。そしてそこそこ売れているらしい。ということで少々興味を持ち、購入して読んでみた。

最初は、本当に宝くじが当たった人何人かを追いかけて、そのドキュメントのような本なのかと思ったのだが、随分と様相が違っていた。

全体で23の「末路」について論じられているのだが、その手法はその分野に詳しい人へのインタビューという形をとり、そこから見えてくるものについて著者がまとめるというスタイルである。

であるからタイトルにある「宝くじで1億円当たった人の末路」というのもその23の末路の一つとして冒頭に書かれている。

その他にも興味を持って読める内容もあるが、中には飛ばして読んでしまったものもある。ただ、確かに「こういう人生を選んだ人はどうなったのだろう」という疑問の一つの答えは得られると思う。

今の世の中、様々な人生の選択があり、選択した人の責任ではあるが、その道を選ばない方が良いかもしれないというヒントにもなる1冊ではある。

興味のある人は読んでみるのも良いだろう、程度のおすすめ度です。

(2017.07.09)

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おすすめ度 ★★★☆☆  
読みやすさ ★★★★☆
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【書籍】 「小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの」 森 健 (著)  

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約1年前に図書館にリクエストしていた本が手元に届いたのが今月上旬。随分大勢の方が借りていたのだと思いつつ受け取ってきたのだが、なかなか読み進めることができなかった。

それは、本書も小倉昌男という偉大な経営者の評伝なのだろうという先入観があったからである。

小倉昌男氏といえば、宅急便の生みの親であり、ヤマト運輸をここまで大きくしてきた経営者である。 私自身はそれほど意識はしていないが我が社にとっての最大のライバル会社と言いつつ、ライバルと呼べないほど大きく取り扱いを引き離されてしまった物流会社の経営者である。

その小倉氏の著書「経営学」はかなり前に読んでいるが、やはりそこに我々の力ではとても及ばないような経営の考え方が書かれていた。

そんなことを本書にも当てはめてしまっていた。そのために借りてはきたものの、そのまま放置してしまった所以だと思っている。 しかし、読んでみると、内容はビジネス書とは全く違い、小倉昌男氏のビジネスの裏側にある人間として生き様を描いたものであった。

著者は、小倉昌男氏という人物について3つの疑問を持ったところから本書執筆に至ったと書いている。 それは、
 - 退任後、なぜ彼はほとんどの私財を投じて福祉の世界へ入ったのか
 - 小倉の人物評への疑問。外部からの人物評と小倉の自分自身への評価の間には小さなギャップがあった。
 - 最晩年の行動。亡くなったのはなぜアメリカだったのか。
 という疑問である。

そこから本書が生まれ、2015年の小学館ノンフィクション賞を受賞し、出版に至ったわけである。

本書を読み終え、私自身も意外な印象を受けた。しかし、もしかするとこのような背景があるからこそ自身の経営に対する覚悟もあったのかもしれないとも思った。

退職して、これまでの職務から離れてみると、このような生き方を参考にしていかなければいけないとつくづく思う。

改めてキンドル版を購入して読み直したいと思っているところである。 

(2017.07.01)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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category: ノンフィクション

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