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2017年08月の記事一覧

【オーディオブック】「小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの」 森 健 (著)  

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出版社:小学館 (2016/1/25)



本書を掲載するのは二度目になる。前回ブログに掲載した際に、Kindle版を購入して読み直そうと書いておいたが、Kindle版を購入する前にFeBeの800円セールで販売があったので思わず購入し、オーディオブックで熟読(塾聴)することができた。
書影
オーディオブックで聞く際には、通勤時でも印象に残る本と、そうでない本がある。今回のこの本は聞き流しているつもりでも実に印象深い内容であった。

もちろん、前回、ざっとではあるが読んだこともあるのだろう。ただ、あの時は図書館からの借り出し期限が迫って走り読みしてしまったが、今回は実によく心に入ってくる内容だった。

本書のタイトルには「祈りと経営」とあるが、本書は、これまでの小倉正男氏に関するあらゆる書籍とは全く違い、ほとんどヤマト運輸の経営に関することは書かれていない。
では何が書かれているかと言えば、小倉正男の家族との関わり、その生涯である。

著者が本書執筆に至った経緯の一つに「彼はなぜ病を押して娘のいるアメリカへ行き、そこで亡くなったのか」という疑問がある。本書終盤にその経緯が書かれているが、本書のすべてがそこにあると言って過言ではない。

小倉昌男というあらゆる規制やタブーに挑戦し続けて、「宅急便」を日本に生み出し、インフラとして無くてはならないサービスを提供させた稀有な経営者の知られざる生涯を知ることができる。 そして、逆説的かもしれぬが、その知られざる生涯があるからこそ、経営に命を懸けて来れたのかもしれない。

改めて素晴らしい一冊であることを付け加えておきたい。


(2017.08.22)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★☆
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category: audio book(FeBe)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

【書籍】 「月の満ち欠け」 佐藤 正午 (著)  

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出版社:岩波書店 (2017/4/6)



第157回直木賞受賞作ということで興味を持って購入、早速読み終わった。

著者である佐藤正午氏の著作を読むのは「永遠の1/2」以来である。「永遠の1/2」が出版されたのが1983年というから30年以上前のことである。その後映画化もされたこの作品が著者のデビュー作であるから、今回直木賞を受賞したというのも随分遅咲きというのか、この作品が現代小説の中で抜きん出ていたということか、はっきりとはわからぬままに購入したのは、やはり作者の名前に記憶があったからである。

読後の印象は「読んで良かった」である。「面白かった」とか「楽しかった」という印象を持つ小説は結構あるが、「読んで良かった」と思わせる小説はなかなか遭遇しない。久しぶりに感慨深いものがあった。

ストーリーとしてはちょっと現実離れしたような内容ではあるが、それを超えて読ませるストーリーの展開、登場人物の描写や、その動きの描写など、とても精細で良いタッチである。その辺も読ませる要因になっている。

「読んで良かった」と思うこと請け合いの一冊である。


(2017.08.05)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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category: 文学一般

tb: 0   cm: 0

【Kindle】 「死ぬほど読書 (幻冬舎新書)」 丹羽 宇一郎 (著)  

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出版社:幻冬舎 (2017/7/27)



この著者の日経ビジネスのコラムを読むたびに刺激を受ける。以前に読んだ「人生は仕事で磨かれる」を読んだ時の感動があり、その後、記事が掲載されるごとに気になっていた著者である。

今回も日経新聞の広告欄に掲載されていたのを見て、即座にキンドル版を購入して、すぐに読み始めた。読みやすかったこともあり、2日ほどで読了。

本書執筆のきっかけを著者はある大学生の新聞投稿記事である。
その大学生の投稿は「読書はしないといけないものか、アルバイトや勉強で経験は積める、読書はスポーツと同じ趣味の一つ」との趣旨。
そして著者は、その大学生に言葉をかけるならば、「読んでも読まなくても自分の勝手、読まなくていい」と言い、そのうえで「読書の意義など、わざわざ探ったり、説明したりしなくても当然わかるはずのもの。それは常識以前の常識であって、空気を当たり前に吸うのと変わりないもの。少なくとも私はそんな認識を持っているので驚いたのです。」と書いている。

そのことが「はじめに」に書かれている。まさにおっしゃるとおりでしょうね。そして各章にわたり著者自身の経験を踏まえ「読書の効用」が書かれている。

印象に残った内容を記載しておく。

「人間にとって一番大事なのは、「自分は何も知らない」と自覚することだと私は思います」

「心に栄養が足りないと、人のなかにある「動物の血」が騒ぎ出します。ねたみ、やっかみ、憎しみ、怒り、利己心、自暴自棄、暴力的な衝動など、まるでジャングルの獣のごとく次々と表出する動物の血は、負の感情を生み出します」

「体験だけで生きてきた人の、人を見る力が5のレベルにあるとします。  ところが、その人が体験だけでなく、読書も重ねていくなら、そのレベルは倍近くになる。そのくらい、読書は人を見る目を養ってくれると思います」

「物の豊かさではなく、〝心のありよう〟こそが、人間としての最大、唯一の証であるように思うのです」


  (2017.08.02)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★
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category: ビジネス(新書)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

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