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2018年09月の記事一覧

【書籍】「BT’63 (講談社文庫) 」 池井戸 潤 (著)  

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出版社:講談社 (2006/6/15)



 本書は、2003年に朝日新聞社から単行本で出版され、その後2006年に講談社から上下分冊されて文庫として出版されたもの、今回はその文庫版2冊を続けて読んだ。

池井戸作品は、先日、「下町ロケット」シリーズの第3作を読み終わったところでその続編とも言える第4作目の「ヤタガラス」の発刊を待っているところである。そんな中、息子が読み終わった本書を「面白かったぞ」と持ってきてくれ、そのままにしておいたものを2日前に読み始め、実に面白くて止まらなくなってしまい、一気に読み終えた。

池井戸潤氏は、1998年に「果つる底なき」で小説家デビューするのだが、前職の銀行をテーマにした作品が多く、その後、彼が著名になった半沢直樹シリーズがあるが、ただなんといっても直木賞を受賞した「下町ロケット」が彼の名を世の中には知らしめた契機となった。その後の「陸王」や、テレビドラマとなっている作品によりその作家の実力は不動のものとなった。

さて本作品であるが、それらの作品よりもかなり前の作品である。初期の長編ではあるが、彼の作品としてはかなり完成度が高い。 主人公が5年前に亡くなった父が過ごした1963年を夢を見るように体現する。父は当時運送会社に勤めており「BT(ボンネットトラック)」を管理している。その中の一台「BT21」という最も古いトラックを巡り様々な事件が起こる。その事件に関係している主人公が現代で追いかけ、父の真実の姿を追い求める物語である。

ちょっとスティーブン・キングの作品を彷彿させる雰囲気がある。池井戸潤氏の作品を好きな方なら絶対気に入ると思う(もう読んでいるか(笑))。そうでない方もぜひご一読を。

(2018.09.23)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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【Kindle】「遺言。」(新潮新書) Kindle版 養老孟司 (著)  

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出版社:新潮社 (2017/11/17)



 日曜日の朝、たまたま見ていてテレビで養老孟司氏のインタビューを放映していた。最近の著書である「遺言。」についてのインタビューであった。
見ていると、養老氏は、最近の時代は変であると言っている。危機的だとさえ言っている。要は物事を考えすぎる世の中になっていて、感覚で捉えようとしていないという。

興味を持ってKindle版の著書を購入し、読み始めた。

読んでみると意外にも読みにくい。もう少し平易に書かれているかと思ったが、解剖学者である著者の論文のようであり、難儀した。

 「そろそろとりあえずの結論を出そう。動物もヒトも同じように意識を持っている。ただしヒトの意識だけが「同じ」という機能を獲得した。それが言葉、お金、民主主義などを生み出したのである。」 

 とある。
 人間の意識は「同じ」ということを志向しようとする。だから他者との比較が生まれ、感覚や感覚に基づく個性がなくなってしまうという。
 そこはわからなくはないが、「同じ」ということがわかりにくい。

先のテレビインタビューの内容を記載しておこう。

 「2つのキーワードを軸に「病」をひもといています。
 「意識」と「感覚」。
  頭で考える「意識」にばかりとらわれすぎて、心や体で感じる「感覚」を疎かにしているのではないか。
  養老さんは、そう問いかけています。」

 ベストセラーになっているようだが、ちょっと私には難解な著書だった。すみません。

(2018.09.15)

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 おすすめ度 ★★★☆☆  
 読みやすさ ★★★☆☆
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【書籍】「知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術」 池上 彰 (著), 佐藤 優 (著)  

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出版社:文藝春秋 (2018/8/20)



 池上彰と佐藤優という現代の稀有な二人の情報術に関する対談ということで購入して読んだ。

 「知らなきゃよかった」というタイトルは、この対談を聞いていた文芸春秋社の編集者が叫んだ言葉そのものだそうだ。確かにそうなのかもしれないけれど、凡人には内容がわかりにくく、情報術と言っても一般人の情報術ということではなく、この二人自身の情報術ということで和まり参考にならない。

 第1章のテーマとなっている北朝鮮問題に関しては情勢を知る意味では参考になった。
 6月の米朝会談は、会談をピークとして関心が薄れてきている。薄れてきているというよりも日本人としては日本の問題、特に拉致問題はどうなっているのかということが一番の関心ごとだろうが、拉致問題が埒が明かない(シャレを言っている場合ではないが)。この辺りの佐藤氏の解説はわかりやすかった。初めて知ったことだったが、全体を通してみると、日本では、日米韓朝というくくりで呼称される関係が、実は米露韓朝でしかなく少しスペースがあって日があるように思われた。確かに現実を見ればそのとおりなのかもしれない。

 全体を通して現代を読み解く一つの解説本的な位置づけかもしれないが、私にはちょっとハードルが高かったかなという印象。

 現代の日本の世界における位置付けに興味がある方はご一読を。

(2018.09.01)

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 おすすめ度 ★★★☆☆  
 読みやすさ ★★★☆☆
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