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2018年11月の記事一覧

【Kindle】「すいません、ほぼ日経営。」 川島蓉子 (著), 糸井重里 (著)  

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出版社: 日経BP社 (2018/10/18)




☆購入日 2018年10月29日(月)
☆価格  1,500円(Kindle版)、1,620円(単行本)
☆読了日 2018年11月05日(火)



 「ほぼ日手帳」を知っている人は多いだろう。私も2回(2年間)使用した経験がある。その時は1日1ページのスペースを埋めきれない日が多く、振り返るたびに何だか自分が無能な気がしてしまい、翌年からは見開き1週間タイプの手帳に変えることにしてしまった。

 「ほぼ日」は現在、「株式会社ほぼ日」となっているそうで、そしてジャスダック市場に上場しているとのこと。前進は「
株式会社東京糸井重里事務所」と呼ばれていたが、2016年12月に社名変更し、翌年3月東京証券取引所JASDAQ市場に上場を果たしている。

 もともとは糸井重里氏自身の事務所からスタートしているが、1998年6月から「ほぼ日刊イトイ新聞」をインターネット上に創刊し、そこからさまざまな商品が生まれ、商品販売を含めて業容が拡大していったようである。その最たるものが「ほぼ日手帳」である。「ほぼ日手帳」は2001年10月に2002年版が発行されたのが最初で、その様子は「2002年版ほぼ日手帳成功物語」としていまでもサイト上に掲載されており、興味深い。

 さて、本書であるが、日経ビジネスなどで記事を執筆している
川島蓉子氏が糸井重里氏に「株式会社ほぼ日」の経営についてインタビューした内容を元に作られている。
 確かに、「ほぼ日刊」と言いながら、一日も欠かさず発行して執筆している糸井氏はコピーライターという枠に収まりきらないものがあり、個人としてのコピーライターを生業としていた彼がチームを組んで「ほぼ日」を運営し、今や上場会社の社長となっていることは興味深い。

 その経営(本人は経営と呼ぶことを憚っているが)は、一般の会社の経営者の経営とは異なっていることは本書からもよくわかる。これは会社と呼ぶよりもチームと呼ぶに相応しい組織のようだ。そのことをよく表している文章があたので引用する。

うちには、伝家の宝刀のような言葉が二つあって、「誠実」と「貢献」です。 「誠実」については、「誠実は、姿勢である。弱くても、貧しくても、不勉強でも、誠実であることはできる」ということ。 「貢献」については、「貢献は、よろこびである。貢献することで、人をよろこばせることができる。そして、じぶんがよろこぶことができる。貢献することにおいて、人は新しい機会を得る」です。 」

 経営と言えば成果を求めそうだが、「ほぼ日」ではこのようなことを大切にしていて、社員が実践しているという。まさに当事者意識を持った社員が一つの目的に向かっている姿がうかがえる。最近読んだ本にもあるが、社員が自ら考え動く組織ほど現代において強いものはない。そのことがよくわかる一冊であった。

(2018.11.13)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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category: ビジネス書籍(電子書籍)

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janre: 本・雑誌

tag: Kindle  電子書籍  ほぼ日 
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【Kindle】「生涯投資家」 村上 世彰 (著)  

758

出版社: 文藝春秋 (2017/6/21)



☆購入日 2018年10月18日(木)
☆価格   700円(Kindle版、半額サービス)
☆読了日 2018年10月29日(月)



 ◾️ 日本にはコーポレート・ガバナンスがない

 少し前にベストセラーとなっていた「いま君に伝えたいお金の話」を読み、著者である村上世彰氏の主張に少し興味が出て、大人向けに普通に書かれた著書を読もうと思ってKindle版で読み終えた。

 読み終わった感想としては、「いま君に伝えたい・・・」で村上氏が主張している子供の頃から「投資」を意識することの必要性はよくわかったのだが、本書では村上氏の本来の主張である
コーポレート・ガバナンスの浸透と徹底」が前面に出過ぎていてやや食傷気味であった。

 前半は、子供のころから父親の影響で投資を始め、お金をどのように回していくのかということが成長と共に彼の人生と一体化としていたことがよくわかる。大学、そして最初の就職こそ直接投資とは関わらない「通産省」という仕事を選んだが、その官僚時代に世の中のお金の回し方の側面である主体となる会社のあり方に疑問を呈することとなり、自身が投資家を行うことで世の中の会社のあり方を変えていこうと至った経緯がよくわかる。
 興味を持って読んだのはこの前半部分、ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引の容疑で逮捕されるところまでだろうか。子供のころから投資になじみ、そこから通産省の官僚となったときに企業のあり方を考え、企業のあるべき姿を主張し、自身が投資家となりファンドを運営することで企業立て直しを実行する、そして最終的にはその結果として逮捕されるという結末を迎える。もちろん村上氏は容疑は不当であるとしているが結果的には最高裁で有罪の結論となる。
 著者はそこからファンドではなく自身の資金から投資を行うことによって企業の再生を実行しようするのだが、それも日本という国の体質であろうが横やりや邪魔が入り実を結ばない。このあたりは著者の主張が強すぎる面があり、読んでいてもやや鼻につく。私自身も悪弊多き日本人ということだろうか。

 ◾️「日本郵政グループをモデルケースに」

 終盤にこれからの日本のあり方について触れる部分があるが、そのモデルケースとして「日本郵政」が取り上げられているのが興味深い。
 引用すると「日本政府には郵政グループを一つのモデルケースとして現状の改善を促す行動を起こしてほしい。日本郵政の事例は、日本の市場に対して、そして世界に対して「日本」からのメッセージを発信できる、またとない機会となるはずだ。ぜひ国として、上場企業のあるべき姿を追求してほしいと願う。」とある。
 本書で一貫して主張している村上氏の持論「コーポレート・ガバナンスの徹底と浸透」のモデルとなることができる可能性のある事例だと言っている。 内容は記載しないが、この点を含めて全体的な主張自体は素人ながらも首肯できるものだと思うが、実際の人となりについて先入観ができてしまっていることもあり、胡散臭く感じてしまうのは私だけだろうか。

 本書を読んでから、純粋な若年層へのメッセージとしての「いま君に伝えたい・・・」を読むべきであったか・・・。

(2018.11.09)

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 おすすめ度 ★★★☆☆  
 読みやすさ ★★★☆☆
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【書籍】「もう転職はさせない! 一生働きたい職場の作り方」 前川孝雄、田岡英明(共著)  

757

出版社: 実業之日本社 (2018/10/31)



☆購入日 2018年10月31日(火)
☆価格  1,620円
☆読了日 2018年11月05日(月)



 本書の対象は中小企業経営者だけではない

 帯に記載のあるとおり「中小企業」経営者を読者として想定されているようだが、読んでみると決してその範疇の読者に限らない内容である。

 確かに中小企業であれば、経営者の思いが一般社員にまで届きやすく、大企業ではそれができない、だからやり方によっては中小企業こそ、社員を把握し、育成することができ、現代のような人が集まらない時代にはかえってチャンスであると著者は書いている。
 経営者と一般社員の距離が近いという点では確かにそうかもしれないが、大企業であっても、その企業を構成している部署ごとに捉えれば同じように考えることができる。つまり、本書に書かれている中小企業の経営者が心得るべきことは、組織のリーダーが当然心得るべきことであり、そのことにより組織は大きく変わる要素を備えている。本書の意義はそこにある。

 
現在必要なのは「管理」ではなく「支援」

 本書では、中小企業経営者が自身の会社をイキイキとした集団とし、社員がワクワクして働ける組織にすることが必要であって、そのことによって、社員自身も伸び、会社を成長発展させることができると説く。小さい組織であればあるほど「目先の利益」に右往左往しがちであるが、「社員の成長」を優先することによって結果的に組織の成長がついてくる。

 著者の一人である前川孝雄氏の著書である「上司の9割は部下の成長に無関心」、「『働きがいあふれる組織』のつくり方」などにも一貫して触れられていることであるが、現代は、かつての高度経済成長期のように、指示命令して社員がそのとおり働いていれば会社も成長していた右肩上がりの時代とは違う。社員全員が同じ目標に向かい、一緒に考える組織を作っていかなければならないという考え方であり、そのような組織をつくるためのステップという具体的な内容まで書かれている。必要なことは「管理」ではなく、「支援」ということだ。

 あらゆるリーダーに読んでほしい一冊

 私自身も本書の著者の研修を受けたことがあるが、その具体的なアドバイスは的確であり、本書の後半にある5つのステップについてよく理解できる。そしてこれをリーダーが実践することによって組織が活性化していくことが想像できる。ただ、そこには「継続」や「環境」という壁があることも事実である。その点は確かに中小企業であればクリアしやすいかもしれない。
 大きな組織の中では、リーダーが一人で実践することは容易でないことは想像できる。ただ、一人でも多くのリーダーが本書の内容を実践することにより、構成員である部下社員は成長するであろうことは間違いない。ぜひ本書を一人でも多くのリーダーが手にして実践してみることを願わずにはいられない。

(2018.11.05)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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