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2019年01月の記事一覧

【Kindle】「国家と教養 (新潮新書) 」 藤原 正彦 (著)  

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国家と教養

出版社: 新潮社 (2018/12/14)



■著者について
 著者の藤原正彦氏は1943(昭和18)年生まれの日本の数学者。戦後作家である新田次郎、藤原てい夫妻の次男として満州で生まれている。大学卒業後に数学者として米国大学で教鞭をとり、その後帰国して御茶ノ水女子大学で教授を務めている。大学教授の傍ら執筆活動も熱心で著書多数。最初の著書「若き数学者のアメリカ」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している。また、2005年に出版された「国家の品格」は300万部近いベストセラーとなり、「品格」を使った書籍の火付け役となっている。

■「教養」とは
 第1章「教養はなぜ必要か」の中で、戦後の日本の政権がある時期から米国を盲従し結果として日本を衰退させてきており、それは教養が欠如してきたことによるとしている。特に2007年の郵政民営化を論じている内容には私自身も知らなかったことであったが、他にも地方分権、民営化、規制改革など様々な政策はアメリカが強く要求したもので、このような政策が日本を混迷の時代に彷徨わせてしまったと断じている。

■これからの「教養」
 著者は第6章「国家と教養」(著書のタイトルと一緒であり、結論です)の中で「これからの教養とは…現実対応型のものでなくてはなりません。現実対応型の知識とは、生を吹き込まれた知識、情緒や形と一体となった知識です」と言っている。つまりこれまでの日本人教養層にあったものは「書斎型の知識(人文的教養)」であったとしている。
 またこの章の後段で「民主主義という暴走トラックを制御するものは、国民の教養だけ」と言っているが、私にはバブル崩壊以降の30年になろうとしている失われた時代を取り戻すキーも、国民一人ひとりのしっかりした教養にもとづく「自律」と言っているように読み取れた。
 久しぶりにがっつりと読み応えのある読書となった。

(2019.01.30)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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 ☆ 購入日 2018年12月21日(金)
 ☆ 価 格  740円
 ☆ 読了日 2019年01月15日(火)




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category: 社会一般(新書)

thread: 読書メモ

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【Kindle】「東京輪舞」 月村 了衛 (著)  

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出版社: 小学館 (2018/10/25)



 一昨年あたりから継続して警察小説を読んでいる。推理小説の中でもこれだけ多くの作品が出版されている職業ジャンルもないが、事件と絡んでいるのだから当然と言えば当然か。本書も一人の警察官を主人公としているが、昭和から現代に至る実際に起こった事件を扱っているだけに現代史を裏面から掘り下げた内容になっている。

■著者について
 本書の著者である月村了衛氏は1963年生まれ、大学を卒業し、予備校講師、脚本家を経て、40歳を過ぎてから「機龍警察」という近未来を舞台にした警察小説でデビュー。その後もこのシリーズで出版を重ね、2012年には日本SF大賞を受賞している。

■本書の感想
 本書はそれまでのシリーズとは異なり、警察の中の公安部に所属することになる警察官を主人公としている。田中角栄総理がロッキード事件に巻き込まれていく1970年代を物語のスタートとし、その後の平成の時代に起こった数々の事件を描いている。まさに現代までの50年という半世紀を見事に描いた小説と言える。事件の中には当時の報道だけでは我々にはわからなかった背景なども書かれており、まるでノンフィクションのように思えるような内容となっている。

 新たな年号がスタートする今年、読んでおきたい1冊と言えるのではないだろうか。

(2019.01.29)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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 ☆ 購入日 2018年12月23日(日)
 ☆ 価格  1,749円
 ☆ 読了日 2019年01月07日(月)




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category: 警察小説(Kindle)

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

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【Kindle】「メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間」 奥平和行 (著)  

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■ 日本で唯一の「ユニコーン企業」
 「ユニコーン企業」という言葉がある。企業の評価額が10億ドル(約1100億円)以上の非上場ベンチャー企業のことで、2010年代にアメリカで使われ始めたようだが、当時はフェイスブック社やツイッター社、あるいはウーバーやエアアンドビーなどの新興企業も該当しているようだ。投資家にとっては将来有望な企業として捉えられる企業であるが、そのほとんどは米国か中国の企業が占めている。そのような中、日本で唯一の「ユニコーン企業」と言われているのがメルカリである。本書はそのメルカリの創業時から現在に至るまでの企業の成長をノンフィクションとして著したものである。

■ フリマアプリとしては後発だった
 メルカリは、2013年2月にに山田進太郎氏が創業した株式会社コウゾウを前進として同年11月にメルカリと商号変更してスタートしている。当時、不用品を個人で販売するサイトとしてはヤフーや楽天がオークションとして多くの会員を獲得していたが、その後もっと簡便なスマホで出品できるフリマアプリとして「フリル」や「ラクマ」などが先行し、若い女性に受け入れられていた。そのような「フリマアプリ」が競合乱立する中に、後発として参入した「メルカリ」だが、米国などへの進出や、使いやすさを徹底するなどの戦略が功を奏し、2016年6月期には100億以上の売り上げを果たし創業以来初の黒字を達成している。

■ 今後の展望
 2018年6月には東証マザーズに上場し、名実ともに上場企業となるわけだが、拡大するにつれて現金やクレジットカードの出品という問題、売上金をそのまま購入金として使えるとした「資金決済法」への抵触問題など、様々な問題が発生しているが、その都度、対応を強化し、本年7月時点での国内ダウンロード数は7,100万件に達しており、他のアプリの比較にならないほど圧倒している。私自身もよく利用しているが「フリル」を吸収した楽天の「ラクマ」に比較して利用のしやすさだけでなく、出品数も比較にならない。探し物を検索するにはまずは「メルカリ」を選択してしまう。今後もこのような個人間取引は多くなるであろうし、使い方もより一層簡便となっていくのではないだろうか。このような中古品の取引が日本全体の物価指数を押し下げているという話題もある。

 本書を読むと、このようなベンチャー企業を立ち上げる人たちは特別な人ではなく、アイデアや知識、技術などの創意工夫により普通の人が立ち上げていくことがよくわかる。将来、日本のビジネス界はどのようになっていくのだろうか。

(2019.01.25)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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 ☆ 購入日 2018年12月20日(木)
 ☆ 価格  1,600円
 ☆ 読了日 2019年01月07日(月)




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category: ビジネス書籍(Kindle)

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【書蹟】「沈黙のパレード」 東野 圭吾 (著)  

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出版社: 文藝春秋 (2018/10/11)



 「週刊文春」誌上で年末恒例となっている「週刊ミステリーベスト10<2018>」で2018年の年間第1位となっているのを見て昨年末に早速読んだもの。
 もちろん東野圭吾の著書については今までにも何冊か読んできているが、本書のシリーズである「ガリレオシリーズ」については映画やドラマで見るだけであまり書籍を読むことがなかった。このシリーズ6年ぶり9作目となる本書が2冊目である。

■ストーリー
 ガリレオシリーズというからには大学準教授になった湯川学氏が事件解決に関わっていくのであるが、今回の小説はこれまでの犯人探しの小説と少し趣を異にしている。
 過去の行方不明事件が殺人事件へと変容し、そして新たな殺人事件が発生するのだが、読者にはその殺人事件の背景が微かながら読めてくる。科学的なトリックを解明するのは湯川の得意とするところであるが、犯人はその裏をかこうとしている。勧善懲悪を望みたいところであるが、小説は最後の最後で新たな変容、それも二重の変容を見せる。

■作者の評価
 冒頭の「週刊文春」の特集の中で著者自らがこの作品を「最高傑作をお届けできた」と語っているように、これまでの作品の中でも秀逸な気がする。このシリーズ特有の科学的なトリックを使うという点で、読者の想像を遥かに超えてくれている点が読み応えのある作品となっているのだと思う。
 ここのところ、映画でも連続して東野圭吾作品を見たりしてどっぷりと浸かっている気がするが、読後感、映画の鑑賞後感ともとても気持ちのよいものである。考えてみたらこのシリーズ3作目の「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞していたんでしたね。

 引き続き応援して読んでいきたいミステリー作家である。

 
ガリレオシリーズ公式サイト → http://www.bunshun.co.jp/galileo/

(2019.01.22)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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 ☆ 購入日 2018年10月12日(金)
 ☆ 価格  1,642円
 ☆ 読了日 2018年12月07日(月)




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category: 小説(単行本)

thread: 読書メモ

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【絵本】「100万回生きたねこ (講談社の創作絵本) 」 佐野 洋子 (著)  

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出版社: 講談社 (1977/10/19)



 昨年参加した少人数のセミナー会場でたまたま一緒になった女性参加者が会場の本棚にあったこの絵本を見て「これ読みたかったんですよ」と言っているのを聞いたのがこの本を知ったきっかけ。
 自分の子供が成長してしまえば絵本を知る機会はなかなかない。10年ほど前に参加したセミナーで紹介された「おおきなかぶ」という絵本を知ったのが最後くらいだ。

 たまたま子供夫婦の買い物に付き合い、寝入ってしまった孫を抱きながらスーパーのイートインスペースに腰掛けたところテーブルのうえにこの絵本が置かれていた。絵本は字も大きいので老眼鏡を使わずに読めたのも幸いし、待っている時間の中で読み終わることができた。

 「子供向けには不向きではないか」と読後に思った。この本を読み聞かせたとして子供に理解できるのだろうか、むしろ質問攻めにあってしまうのではないかと。
 でも、読み聞かされた子供が小学生くらいになって自身で学校の図書館などで改めて読んでみたとき、「何でねこは何回も死んで、何回も生きているのだろう」などと疑問が湧くのではないだろうか。

 子供の頃に幼いながらも「生と死」の不思議さに疑問が溢れた時期があった。「なぜ僕は僕なんだろう」なんてね。この絵本では「生と死」ということもあるが、生きている上で大切なことなども考えさせる。

 あまり新しくない本だったが奥付を見ると「第80刷」とあった。1977年初出だから40年前の出版、長く読みつがれる絵本にはそれなりの奥深さがある。良い機会に読むことができた。

(2019.01.20)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★★
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category: 絵本

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

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【Kindle】「神・時間術」 樺沢紫苑 (著)  

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■著者と時間術
 著者の樺沢紫苑氏については前回のブログで記載しているので省略するが、毎日のブログ更新、メルマガ発行などを7年間継続しているという恐ろしい時間術の達人である。本書はその著者の時間の使い方について解説したものである。自身の時間の使い方を解説した時間術に「神」とタイトルをつけていることも凄いが、中身も凄い。

■「神・時間術」の4原則
 著者は自身の経験から時間術について4つの原則を序章で上げている。そのうえで第一章から具体的な内容を解説している。その4つの原則について記載しておく。
 ①「集中力」を中心に時間を考える
  ・仕事の種類を「集中仕事」と「非集中仕事」の2つに分ける
  ・「集中仕事」を朝に持ってくる
  ・朝の時間は夜の4倍の価値がある
  ・変に集中力を高めようとしない
 ②集中力を「リセット」して時間を生み出す
  ・1日を「集中力☓時間」の二次元で考える
  ・昼からは適切なタイミングで「休息」を入れる
  ・疲れた脳は「有酸素運動」でリセットする
  ・「睡眠時間」は何があっても絶対に削らない
 ③アメリカ式の仕事効率を手に入れる
  ・集中力以外にも「仕事術」を使う
  ・仕事の「効率アップ」に工夫を重ね続ける
  ・日本人の「労働生産性」は、まだまだ上がる余地がある
  ・効率を上げて長時間労働から「解放する」ことを目指す
 ④「自己投資」のために時間を使う
  ・自由時間は「仕事以外」に使う
  ・娯楽は、「受動的娯楽」と「能動的娯楽」の2つに分ける
  ・スキルアップに時間を使う
  ・自己投資をして「自己成長のスパイラル」を起こす

■「集中力☓時間」について
 言われてみればそのとおりなのだが、「時間術」というからには「時間」をどう使うかということで、その時間における濃度を高めるための効率が欠かせない。その最たるものは「集中力」ということである。だらだらと仕事を行う時間と、電話やメールにも煩わされずに行う時間では仕事の出来栄えは大きく違ってくる。部下に何か集中して仕事をさせるために「別室」を与えるなどはよくやっていることである。ただ、そのことを自分事として能動的に自分の時間の使い方に採り入れているかどうか、そこはよく顧みた方がよいだろう。
 だいぶ前に「DIPS」という仕事術が話題になったことがあるが、それも集中力を高めるための仕事の仕方を組織として取組んでいるものであった。以前から言われていることではあるが、実際に意識しているのといないのでは大きく違ってくるということである。
 改めて自分自身の毎日を顧みるよい機会となった。

(2019.01.12)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★★
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 ☆ 購入日 2018年12月17日(月)
 ☆ 価格  1,296円
 ☆ 読了日 2018年12月18日(火)




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category: ビジネス書籍(Kindle)

thread: 読書メモ

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【Kindle】「学びを結果に変えるアウトプット大全」 樺沢紫苑 (著)  

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出版社: サンクチュアリ出版 (2018/8/3)


 
■著者について
 樺沢紫苑氏は札幌医科大学出身の精神科医である。であるが、現在は「作家」「映画評論家」などの方が著名になりつつある。彼の著作を読むのは2冊目、以前にこれもベストセラーになっていた「読んだら忘れない読書術」を読んでいる。
 先日ラジオを聞いていたら、今年のビジネス書売上ランキングについて解説されていて、本書が第一位になっていた。樺沢氏の著書にも、「アウトプット」にも興味があるので参考になるだろうと思い読んでみた。
 しかし、改めてこの著者は凄い。毎日、メルマガ、YouTube、Facebook、ブログを更新している。そして、月20冊以上の読書と書評公開、月に2、3回のセミナー開催という活動を続けているそうだ。どんな生活をしているのだろうかと思うが、それは別の著書に詳しいのでその本を読んだ後に紹介したい。

■アウトプットの定義
 世の中のビジネスマンはインプット中心の学び方や働き方をしていると著者は最初に述べている。しかしそれでは成長しないというのが著者の最初の定義である。
 そしてアウトプットを「運動」だとして、具体的に「話す」「書く」「行動する」の3つに定義している。例えば本を読むことはインプットだが、読んだだけでは忘れてしまう。それを、誰かに「話し」をしたり、日記に「書い」たり、著者の講演を聞きに「行った」りすることにより、忘れない知識として身になり成長することにつながると言っている。そのことが結果的には「生きやすさ」に繋がることになると解説している。

■インプットとアウトプットの黄金比は3:7
 受験勉強でも教科書をじっくり読むよりも問題を多数解く方が身につくと言われるように(実際の検証結果もあるようだ)アウトプットによる効果はてき面。そのためインプットに時間を割くのならアウトプットに時間を割けと言っている。つまり本を2冊読むなら、1冊読んでその感想などをSNSに書き込んだり、ブログに感想を書いた方が余程身になり、成長につながるというわけである。そしてさらに重要なのが、「フィードバック」。つまりアウトプットによって得られた結果を評価し、次のインプットに修正を加える作業が大事だと言う。私もこのブログに読書感想を書いているが、その点が少々足りていなかったかと反省してしまった。
 そしてこのアウトプットの方法として定義した「話す」、「書く」、「行動する」について具体的に細かく解説をしている。これは割愛するがとても参考になる内容であった。まずは本を読む、映画を観る、など様々なインプットを行い、そのうえでアウトプットを意識する。そのことが自己の成長につながるということ。大変参考になる一冊であった。

 
著者・樺沢紫苑氏の公式ブログはこちら→ http://kabasawa3.com/blog/

(2019.01.10)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★★
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☆ 購入日 2018年12月06日(木)
☆ 価格  Kindle 1,450円
☆ 読了日 2018年12月13日(木)




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janre: 本・雑誌

tag: 生き方  働きかた  知的生活  自己啓発  ブラッシュアップ 
tb: 0   cm: 0

【書籍】「昨日がなければ明日もない」 宮部 みゆき (著)  

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出版社: 文藝春秋 (2018/11/30)



 一昨年6月に「希望荘」が発売をされたのをきっかけに遡って読み始めた杉村三郎シリーズの最新刊が発売されたので早速購入して先月読了。
 「探偵」として再スタートした杉村事務所への10件目の依頼から始まる第1話から3つの中編が掲載されている。どの作品も女性からの依頼による調査だが、殺人事件につながる3話目の作品を含めてその背景は世間にありそうな実情である。その実情の切り取り方がこの作者の真骨頂だろう。極めてシンプルに描きながら人間の本性を垣間見せる書き方はさすがだと思う。

 一気に読み終えてしまったが、この作者の作品を読むたびに遡って別の作品を読みたくなってしまう。次は何を読もうか。

(2019.01.05)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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 ☆ 購入日 2018年12月11日(火)
 ☆ 価格  1,782円
 ☆ 読了日 2018年12月16日(日)



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