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2019年07月の記事一覧

【書籍】「ノーサイド・ゲーム」 池井戸 潤 (著)  

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出版社: ダイヤモンド社 (2019/6/13)



 5月に池井戸潤氏の新作として本書が出版されることを知り、直ちにAmazonに予約を入れた。そして6月中旬の発売と同時に到着はしたのだが、その時に東野圭吾氏の新作を読んでいる途中だったため、息子にいったん貸出し、戻ってきた先月、発売から1か月遅れでの読書となった。

 テレビドラマも放映されることを承知していたので、できれば放映が始まる前に読み終えたいと思っていたが、少々間に合わなかった。7月7日に始まったドラマとは、第1話、第2話が同時進行、7月21日は参議院選挙のため休止であり、同時進行は2話までとなった。その後は読み終わった内容を思い出しながらドラマを見ているが、小説とは異なっている部分もあり、それはそれで面白い。

 さて、小説の感想だが、やはり池井戸作品は面白い。スポーツを題材にしたものとしては、社会人野球の「ルーズベルトゲーム」、実業団陸上の「陸王」があり、どちらもTBS日曜劇場でドラマ化されたもの。今回も同様であるが、いずれも高視聴率のようである。 今回はラグビーを題材にしているが、9月から始まるワールドカップとの相乗効果もあり同様に話題となっている。ラグビー自体は一般の人にとっては馴染みの薄いスポーツではないかと思う。そのラグビーを題材に敢えて選び、読者にわかりやすくするために主人公のGMをラグビーの素人にしたのではないだろうか。

 池井戸作品はある意味「勧善懲悪」的な面があり、読み終わって痛快感を覚える。このことが人気の要因だろう。今回も実に痛快。途中はハラハラするが、最後は安心して読み終えることができた。実に痛快。

(2019.07.26)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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☆ 購入日 2019年06月13日(木)
☆ 価格  1,728円
☆ 読了日 2019年07月22日(月)




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category: 小説(単行本)

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janre: 本・雑誌

tag: 池井戸潤 
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【書籍】「希望の糸」 東野 圭吾 (著)  

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出版社: 講談社 (2019/7/5)



 新聞の広告欄で著者の新刊が出たことを知り、早速、購入して読んだもの。

 著者の作品は昨年末に読んだ「沈黙のパレード」以来。この作品はガリレオシリーズの最新作だったが、今回の新作は事前の書評などを全く読んでいなかったので、どんな内容なのかもわからずに読み始めた。
本の帯には「死んだ人のことなんか知らない。私は誰かの変わりに生まれてきたんじゃない。」とあり、推理小説とも、社会派小説とも想像させるようなキャッチコピーが掲載されている。

 「プロローグ」を読み始める。そこには幸せそうな夫婦が事故により二人の子供を失うことが書かれ、そしてしばらく後に、もう一度新たな子供を設けることとなる物語で始まる。これを読むと、もしかすると帯のキャッチフレーズは、この新たに生まれてくることとなる子供の声なのかもしれないと思い始める。でも事件はこれからだ。

 その後、小説は2つのストーリーが並行的に語られることになるが、その2つの物語を橋渡しするのが刑事・松宮修平である。彼は東野圭吾作品ではお馴染みの加賀恭一郎の従弟である。この松宮修平の個人的なストーリーと、とある殺人事件が同時に語られていく。

 これ以上はネタバレになるので控えるが、著者の作品としては「人魚の眠る家」に続く「家族」について考えさせられた物語。エンディングまで予想できない展開もあり、最後には読むのが止まらなくなってしまった。

 短期間にこれだけの作品を書き続ける作家というのはどんなアイデアを紡ぎ出せるものを持っているのだろう。
 今後の新作も楽しみである。

(2019.07.27)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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 ☆ 購入日 2019年07月07日(日)
 ☆ 価格  1,836円
 ☆ 読了日 2019年07月13日(土)




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category: 本/文学

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【Kindle】「新聞記者 (角川新書) 」 望月 衣塑子 (著)  

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出版社: KADOKAWA (2017/10/12)



 映画「新聞記者」を見て、原作があることを知り、早速Kindle版を購入して読んだ。

 映画では、内閣情報室の官僚と新聞記者の二人にスポットをあて、新聞社が国の政策の裏側を暴いていくストーリーになっていた。現実に起こった事件をなぞらえているかのようなストーリーに、我が国でここまで描いても大丈夫なのだろうかと心配する映画評を目にしたほどであり、この原作とは一体どのような本なのだろうと興味を持った。

 映画の原作とはいえ、よくある映画のストーリーの原作ではなく、著者である望月衣朔子氏の著書に基づいた新聞記者を主人公に据えて、彼女が追求してきた最近の国内の事件を映画化したものである。
 著者は、東京新聞の社会部記者であるが、2017年6月に初めて官房長官記者会見に臨んだ。それは、当時、問題になっていた加計学園問題で前川喜平前事務次官をインタビューしていた際に、前川氏の発言を偽りのないことと認めて、その真偽を政府に糾そうとしたところから始まったとのことである。

 国民にとってわかりにくい世界を身を呈して暴いていく姿勢は新聞記者としてあるべき姿であろう。ただ、現実の中では何を正義とするかというのは一概には言い切れない面があるのも確かだろう。それを判断するのは一人一人でしかない。しっかりと判断できる知識を得ていくことが前提として必要だ。

 改めてそんなことを考えさせられて一冊であった。

(2019.07.29)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年07月23日(火)
☆ 価格  745円
☆ 読了日 2019年07月27日(土)




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category: 社会一般(新書)

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【書籍】「モナドの領域」 筒井 康隆(著)  

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出版社: 新潮社 (2015/12/3)



 昨年12月に購入してそのままにしていたものを今月ようやく読み終わった。実際の読書期間は1週間ほどで、それなりに面白く読むことができた。

 『モナドの領域』は、八十一歳の巨匠、筒井康隆の最新長篇。文芸誌「新潮」の2015年10月号に一挙掲載、たちまち雑誌が売り切れて、急遽増刷されたことでも話題を集めたとのこと。本書の帯には「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」という、著者自身の言葉があり、作家筒井康隆にとって自ら宣言する生涯最後の長編ということなのだろう。

 筒井康隆の作品は若い頃から親しんできた。最初はSF小説作家として「家族八景」なっどの作品に親しみ、その後、「大いなる助走」あたりからだろうか風刺的な作品も楽しんで読むことができた。その後、「虚人たち」、「虚航船団」あたりは発売と同時期に読んだ記憶がある。1980年代であり、私自身も若かったことから、著者の思いを全て理解しているわけではなく、その文体の面白さなどに興味を持って読むことができたのだろう。

 その後、1990年代に著作に対する批判を受けて断筆するのだが、その頃には著者に対する関心がなくなっていたのか「断筆」に対する記憶はないので、しばらく著作からも離れていた。

 昨年久しぶりに1989年の作品である「残像に口紅を」を読み、斬新な小説への挑戦を感じ、最近の著作も読んでみようと思って「モナドの領域」を手にしたわけである。

 さて、本書のタイトル「モナドの領域」の「モナド」であるが、あまり聞いたことのない言葉だろうと思う。私も最初は個人の名前かなと思ったくらいである。「モナド」とはライプニッツ(17世紀のドイツの哲学者)が考案した「空間」を説明する概念とWikipediaに掲載されている。解説を読んでもよくわからないのが実感。

 小説を読むと何となくわかってくるのは「人間とは何か」ということを筒井康隆風に描いているのではないか、ということ。ちょっと物語もスラップスティック的な面もあるが、物語としては面白いと思う。GODを通して語られる人間の姿がやや世紀末的な色彩を帯びて感じる面はあるが、彼の小説としては確かに著者の言うとおり最期の作品という意味合いなのではなのかと感じられた。

 筒井康隆氏の小説に興味がある人は読んでみてください、としか言えないかな。

(2019.07.22)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2018年12月31日(日)
☆ 価格  1,512円
☆ 読了日 2019年07月08日(月)




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category: 小説(単行本)

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【書籍】「 安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由」 相澤 冬樹 (著)   

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出版社: 文藝春秋 (2018/12/13)



 2016年に学校法人森友学園に対して売却された国有地の売却価格について豊中市議が近畿財務局に開示請求した。この申し立てに「非開示」としたことに対して決定取り消しの提訴を行ったことから端を発した「森友学園」問題。安倍総理夫妻が関わっているとの国家的な問題と化していったが、著者はNHK大阪の記者としてこの問題に関わることになる。

 著者は、30年近いNHK記者生活の最後の2年間にこの森友事件に関わることになるが、最終的な解決を見ない2018年5月に記者から考査部への異動を命じられる。著者は記者をできないならNHKにいる意味がないと退職し、現在は大阪日日新聞社に所属している。

 本書はその著者の森友事件との関わりを記録し、自身が所属する組織であるNHKとの関わりについて述懐さられたものである。

 タイトルに「安倍官邸vs.NHK」とあるが、実際に読んでみた印象としては「相澤記者vs.NHK」という印象を受ける。マスコミ記者として文章を書くのはプロであるから、書籍全体の文章としては初めての著作とはいえ、読みやすいものとはなっている。ただ、著者の自身の主張が強すぎて、入り込めない面があることは否めない。

 「森友事件」そのものを客観的に自身が取材してきた内容に基づいてノンフィクション作品として発表していたものであれば、ここまでの印象はなかったと思われる。ちょっと惜しい印象を受けた一冊である。


(2019.07.08)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年06月22日(金)
☆ 価格  1,400円
☆ 読了日 2019年06月27日(水)




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category: 社会一般

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

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【書籍】「パラレル・ワールド・ラブ・ストーリー」 東野 圭吾(著)  

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出版社: 講談社 (1998/3/13)



 映画で話題になった原作を娘が読んでいて、未読だったので読み終わったものを借りて読んだ。

 てっきり最近の作品だと思って読んでいたのだが、読んでいて何となく鼻にかかる文体が気になるところがあり、東野圭吾にしてはちょっと若い文体だなと思ったら、確かに著者30歳の時の作品だった。

 物語は「パラレルワールド」とタイトルにあるとおりSF的な要素を含んだ物語である。それでも当初想像していたパラレルワールドとは少し異なり、はっきりと二つの次元が並列した書き方ではなく、二つの次元というよりも一つの次元の中に別の次元が入り込んでくるという内容である。そのことから少し読みにくさがあるように思うが、全体的には楽しめる作品だった。

 ちょうど最新長編書き下ろしの「希望の糸」が発売されたので、また最新の東野ワールドに触れることができる。楽しみ。

(2019.07.07)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 
☆ 価格  810円
☆ 読了日 2019年06月29日(土)




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category: 小説(文庫)

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【書籍】「時代の風音」  宮崎 駿 (著), 堀田 善衛 (著), 司馬 遼太郎 (著)   

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出版社: 朝日新聞出版 (1997/3/1)



 文庫版は1997年3月発行であるが、単行本は1992年の発行。宮崎駿がコーディネーターとなり、堀田善衛と司馬遼太郎との鼎談を書籍化したもの。実際の鼎談が行われた時期は単行本化の少し前としても1990年過ぎ、宮崎駿のところに20世紀を振り返る対談を書籍化という話が持ち込まれ、それならと自分が好きな作家である堀田善衛氏と司馬遼太郎氏の三人の鼎談にという話になった模様。この対談の模様をスタジオジブリの鈴木敏夫しが「堀田善衛『時代と人間』」というネットのサイトで紹介している。

  http://www.ghibli.jp/h_books/relation.htm

 ジブリの宮崎駿氏と近代切っての大御所作家二人との繋がりはあまり想像できなかったが、本書の「あとがき」にある宮崎駿氏の「対談中は書生のようだった」という発言を読むと気持ちがよくわかる。

 さて、本書であるが、歴史に名を残す名作家による時代を切り取る話題に満ちたものになっているものの、やはり時代のせいか現代に読むには少し重たい。生きている空間が違う気がする。その中から21世紀の現代に生きる我々にとっての示唆を読み込めば良いのかもしれない。

 平成という時代が終わり、この時代をもう少しよく理解していこうという思いでいろいろな本を読み始めている。そんな中、どんなきっかけだか忘れたが、「20世紀とはどんな時代だったのか、21世紀をどう生きるべきか」というキャッチコピーを読んで興味を持った。

 少し重たい本ではあったが、良い読書経験となった。堀田善衛氏の書籍も手にしてみようかと思っている。

 ところで今が21世紀ということがそれほど意識されていないのではないだろうかとふと思ったりしてしまった。

(2019.07.05)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年07月01日(月)
☆ 価格  734円
☆ 読了日 2019年07月04日(木)




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category: 社会一般(文庫)

thread: 読書メモ

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【読書のまとめ】 6月の読書  

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6月の読書メーター

読んだ本の数:7
読んだページ数:1922
ナイス数:15

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パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)
感想
http://tomi207.blog.fc2.com/blog-entry-777.html
話題になっている文庫を娘が読み終わったとのことで貸してくれたので読んでみた。東野圭吾にしてはやや若いタッチの気がしたら、1995年、彼が30代の時に書いた小説だった。
読了日:06月29日 著者:
東野 圭吾
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安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由

http://tomi207.blog.fc2.com/blog-entry-775.html
読了日:06月26日 著者:
相澤 冬樹
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知的生産術

読了日:06月22日 著者:
出口 治明
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雨にも負けず 小説ITベンチャー [ 高杉 良 ]
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雨にも負けず 小説ITベンチャー
 
http://tomi207.blog.fc2.com/blog-entry-771.html
読了日:06月17日 著者:
高杉 良
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ある男 [ 平野 啓一郎 ]
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ある男
 http://tomi207.blog.fc2.com/blog-entry-772.html
読了日:06月16日 著者:
平野 啓一郎

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人間の本性 (幻冬舎新書) [ 丹羽宇一郎 ]
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人間の本性 (幻冬舎新書)
 http://tomi207.blog.fc2.com/blog-entry-769.html
読了日:06月10日 著者:
丹羽 宇一郎
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ひと [ 小野寺史宜 ]
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ひと
 http://tomi207.blog.fc2.com/blog-entry-773.html
読了日:06月01日 著者:
小野寺 史宜

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category: 月間読書の記録

thread: 読書メモ

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

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