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2019年10月の記事一覧

【書籍】「不審者」 伊岡 瞬 (著)  

824

不審者

出版社: 集英社 (2019/9/26)




「悪寒」を読み終わってこの著者の作品をもう一冊読んでみようと思っていたところちょうど新刊が発売されていた。キャッチコピーを読むと「『代償』の著者が贈る、渾身のサスペンス&ミステリ」とある。「悪寒」を よんだだけなので「代償」は未読だが、ひとまず新刊の「渾身」の作品を読んでみることにした。

主人公は女性である。会社員の夫と5歳の息子と、夫の母親との4人で暮している。自身は主婦業のかたわらフリーで校閲の仕事をしている。校閲の仕事は しゅじんこうじしんが高校卒業後に専門学校で身につけ、卒業後に就職したときからの仕事である。結婚を機に退職して専業主婦となったが、子育ての手が離れ始めるのを機会にフリーとして再開し始め、仕事も大事にしながら堅実に主婦をしている、というのが前半である。
ただ、プロローグでこの夫婦の子供の生まれて間もない頃のことが短く書かれているのだが、この伏線は後半で明らかになる。
そんな家族のもとにある日、行方不明になっていたという夫の兄が訪れる。主人公にとっては会ったこともない義兄だけに不審に思うが、信頼している夫が連れてきているのだからと不本意ながら受け入れ、仕方なく自宅に居候もさせることになる。そしてその頃から主人公の周囲に不審な出来事が起こり始め、それが過去に繋がっていく。

「主人公は女性である」と先程書いたが、男性作家がこのように女性を主人公にして一人称で小説を書くということはかなりの自信を持たなくては書けないだろうと思う。感情の機微や言葉の発し方など、男性とは違う面があるのは明らかであり、女性からどのように受け止められるだろうかと考えてしまった。女性作家が男性を主人公にするミステリー小説は、宮部みゆきの作品などで何度も読んでいるが、それ程の違和感を覚えない。逆の立場で女性が読んだ場合も同様なのだろうか。

さて物語の感想だが、終盤で一気に物語が展開する。そのあたりから読み応えがあり、読むのも止まらなくなってしまった。

(2019.10.28)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年10月14日(月)
☆ 価格  1,870円
☆ 読了日 2019年10月22日(水)





【内容】(「BOOK」データベースより)

「このささやかな幸せを守るためなら、何でもする―」会社員の夫・秀嗣、五歳の息子・洸太、義母の治子と都内に暮らす折尾里佳子は、主婦業のかたわら、フリーの校閲者として自宅で仕事をこなす日々を送っていた。ある日、秀嗣がサプライズで一人の客を家に招く。その人物は、二十年以上行方知れずだった、秀嗣の兄・優平だという。現在は起業家で独身だと語る優平に対し、息子本人だと信用しない治子の態度もあり、里佳子は不信感を募らせる。しかし、秀嗣の一存で優平を居候させることに。それ以降、里佳子の周囲では不可解な出来事が多発する。

【著者略歴】

伊岡瞬(いおか・しゅん)
1960年東京生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。著書に『145gの孤独』『瑠璃の雫』『教室に雨は降らない』『代償』『もしも俺たちが天使なら』『痣』『悪寒』『本性』『冷たい檻』など。




category: ミステリー(単行本)

thread: 読んだ本

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

【書籍】「悪寒 (集英社文庫) 」 伊岡 瞬 (著)  

823


 上記の出版月日「2019/8/21」は集英社文庫本としての出版日。単行本は2年前2017年7月に出版されている。単行本でも評判だったようだが、文庫本化されてベストセラーとの新聞広告を見て購入し読んだもの。

 この著者の作品を読むのは初めてである。1960年生まれというから同世代ともいえる年齢の作家である。広告会社勤務を経て2005年に発表した「約束」(後に「いつか虹のむこうへ」に改題)で横溝正史ミステリ大賞を受賞したのが作家としてのスタートとのこと。これまで読む機会がなかったのは著名な作品がなかったことだろうか。

 今回は、文庫本の出版とともにベストセラーと宣伝されていたので興味をもって読んでみたのであるが、ある程度の満足感は得られる作品だった。
 主人公は製薬会社勤務だが、ある不祥事をきっかけに山形の関連会社に左遷される。左遷された会社に単身赴任しているときに東京の妻から不可解なメールが届く。不審に思って東京へ夜行バスで戻る途中に警視庁から妻を逮捕したとの連絡がある。被害者は元の勤務先である本社の常務だった。一体何があったのか・・・

 やや前半は冗長な感じが否めないが、ストーリーが思わぬ展開をし始める途中から一気に読ませる雰囲気がある。最後は思わぬ展開の結末を迎えるが、気持ちのよい読後感である。
 この作者の本をもう一冊読もうと思った次第である。

(2019.10.27)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年09月23日(月)
☆ 価格  869円
☆ 読了日 2019年09月29日(日)





内容(「BOOK」データベースより)

大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。
鬱屈した日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメール。
“家の中でトラブルがありました”
数時間後、倫子を傷害致死容疑で逮捕したと警察から知らせが入る。
殺した相手は、本社の常務だった―。
単身赴任中に一体何が?絶望の果ての真相が胸に迫る、渾身の長編ミステリ。






category: ミステリー(文庫)

thread: 読んだ本

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【書籍】「罪と祈り」 貫井 徳郎 (著)  

822



出版社: 実業之日本社 (2019/9/5)



 単行本500ページ近いミステリー長編、今年いちばんの傑作だと思う。のめり込むように読まされてしまった。

 主人公は二組、亮輔と賢剛の青年二人が一組目。勤めていた会社が倒産し無職となった濱中亮輔と日本橋近隣を管轄する久松警察署の警察官である芦原賢剛は子供の頃から仲の良い親友である。この二人が主人公となるのが現代の物語。
 そして1980年代後半の時代を生きる二人の父親である濱中辰司と芦原智士が二組目。この父親同士も同年齢の親友である。亮輔の父辰司は警察官、賢剛の父智士は料理人、どちらも家族三人で暮らしている。当時二人の息子は4歳、その頃の記憶は朧げである。

 舞台は二人が父親時代から住む浅草を舞台に、「亮輔と賢剛」の部と、「辰司と智士」の部が章を分けて交互に描かれる。現代と30年前の時代が交互に描かれるわけだ。

 物語は現代から始まる。ある日亮輔の父、警察官の辰司が隅田川から水死体で発見される。久松署の管轄内であったため捜査員の一人として賢剛が担当する。当初は事故死と考えられたが、頭部に殴打された痕があるということから事件として扱われるが、亮輔はなぜ父が殺されなければならないのか想像もできない。
 一方、捜査を担当する親友賢剛の父智士は30年前に自殺して亡くなっている。30年の時を経て父親を亡くした二人。亮輔は、なぜ辰司は殺されなければならなかったのか、賢剛の父智士が自殺した原因は何だったのか、父の死をきっかけに自分にはわからなかった父の姿を求め始める。そして物語は30年前の時代背景を写し取りながら現代に向かって進んでいく。

 平成から令和に改元された今年、平成の30年間は同時時代だったのか、昭和から平成に変わる時代から描かれる本書を読んで改めてこの30年を振り返る機会を得た。
 様々な視点から平成という時代が語られているが、浮かび上がることができなかった時代ということは間違いないだろう。そのような中で改めてその浮かび上がれなかった原因の一端を本書を読むことで垣間見えるように思う。

 ミステリーという題材を使いながら現代に至る日本の時代を実に良く描いている作品である。
 ぜひ一読をお勧めする。

(2019.10.26)

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 おすすめ度 ★★★★★  
 読みやすさ ★★★★★
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☆ 購入日 2019年10月01日(火)
☆ 価格  1,870円
☆ 読了日 2019年10月13日(日)





著者略歴

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。
93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。



category: ミステリー(単行本)

thread: 読んだ本

janre: 本・雑誌

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【書籍】「罪の轍」 奥田 英朗 (著)  

821



出版社: 新潮社 (2019/8/20)



 9月に読んだミステリー小説。始めて読んだ作家であるが、なかなか良かった。

 著者は1959年生まれ、コピーライターなどを経て作家に。2004年に「空中ブランコ」で直木賞を受賞している。当時はまだ受賞作を必ず読むということを習慣化していなかったので未読。今回の作品がこの作者との初対面である。

 私より3歳下のほぼ同世代であるが、この作品は1963年の東京オリンピックを翌年に控えた東京、そして北海道が舞台である。この年は日本の犯罪史上に残る凄惨な誘拐事件「吉展ちゃん事件」が発生した年であるが、本作品も子供の誘拐事件が含まれており、この事件をなぞらえている面がある。

 主人公の一人である犯人はなぜこのような人生を歩まざるを得なくなったのか、もう一方の主人公である刑事は何をこの犯人から感じたのか。
 時代背景も明瞭に描かれており、高度成長に向かっていく日本を最下層の目線から切り取ったとも言える本作品。ミステリーとしても傑作であり、社会派小説としても読む価値のある一冊である。

(2019.10.20)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年09月12日(木)
☆ 価格  1,980円
☆ 読了日 2019年09月22日(日)





【内容】(「BOOK」データベースより)

昭和三十八年。北海道礼文島で暮らす漁師手伝いの青年、宇野寛治は、窃盗事件の捜査から逃れるために身ひとつで東京に向かう。東京に行きさえすれば、明るい未来が待っていると信じていたのだ。一方、警視庁捜査一課強行班係に所属する刑事・落合昌夫は、南千住で起きた強盗殺人事件の捜査中に、子供たちから「莫迦」と呼ばれていた北国訛りの青年の噂を聞きつける―。オリンピック開催に沸く世間に取り残された孤独な魂の彷徨を、緻密な心理描写と圧倒的なリアリティーで描く傑作ミステリ。

【著者紹介】

1959年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て作家活動に入る。2002年『邪魔』で大藪春彦賞、04年『空中ブランコ』で直木賞、07年『家日和』で柴田錬三郎賞、09年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。






category: ミステリー(単行本)

thread: 読んだ本

janre: 本・雑誌

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【Kindle】「働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる」 橘玲 (著)  

820



出版社: PHP研究所 (2019/3/21)



 初めて読んだ著者の近作「上級国民/下級国民」を読み終わり、著者に興味が湧き、本書を よんだ。

 「働き方」もトレンドだし、「2.0から4.0」という流れもトレンドであろう。タイトルからも興味が湧く。ここで著者が規定している「働き方1.0」とはこれまでの日本成長を支えてた三種の神器と言われた「終身雇用、年功序列、企業内組合」のうちの2つ「終身雇用」と「年功序列」に支えられた日本のこれまでの「働き方」である。これを今までの日本の働き方として、「2.0」は成果主義に基づくグローバルスタンダード、「3.0」はシリコンバレー型、 「4.0」はフリーエージェント、そして「5.0」が機械が全てを行うユートピアとしている。

 もちろん現代の企業だって多くが「1.0」の働き方を継続して行なっていると言って間違いはないだろう。ただそのような働き方を続けていればいずれ企業が存続しなくなるというのが本書の出発点である。1980年代までのように日本が右肩上がりの経済成長を遂げていた時代では日本の働き方はマッチしていたかもしれない。しかしそれもある意味国民に我慢を強いてきていたというベースがあるだろう。「個」よりも「組織」や「集団」を中心に置いていた時代である。就職バブル期を過ぎて就職氷河期の若者からは今の日本の働き方を信じてはいない。考え方を変えなければならない。

 ところが、当時は日本の労働者の大半は団塊の世代だった。だから団塊の世代の人たちは自分たちが現役のうちに世の中を変えたくはなかったのだろう。自分たちが年功序列で給与が上がり続けて、定年後は余裕のある年金生活が約束されていた。変えるなら自分たちが関わらなくなってからにしていくれと暗黙の意識が政治経済社会に行き渡っていた。いまその世代が後期高齢者と言われる年代になり、影響がなくなると政府が率先して「働き方改革」の旗を振り始めたということのようである。

 「働き方」を変えていくというよりも「個」を大切にして、それぞれの「個」が大切にされる世の中にしていくにはどうするのか。そのために私たちはこれから何をしていくべきなのか。刺激を受ける一冊であった。

(2019.10.06)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年09月22日(日)
☆ 価格  1,260円
☆ 読了日 2019年10月02日(水)






【内容紹介】


働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア

安倍政権が進める「働き方改革」とは、働き方1.0を強引に2.0にヴァージョンアップしようとするものです。

これまで日本の「知識人」は、日本型雇用こそが日本人を幸福にしてきたとして、「働き方改革」を推進する「ネオリベ(新自由主義者)」に呪詛の言葉を投げつけてきました。ところが「真正保守」を自任する安倍首相は「雇用破壊」に邁進し、「私がやっていることは、かなりリベラルなんだよ。国際標準でいえば」と自画自賛しています。

グローバル化、知識社会化・リベラル化する世界のなかで、働き方1.0は目を覆わんばかりの機能不全を起こしています。政権が保守であれリベラルであれ、官民挙げて「改革」しなければどうにもならなくなっているのです。

しかし問題は、働き方2.0を実現したとしても、それではぜんぜん世界の潮流に追いつけないことです。最先端の働き方は、3.0から4.0に向けて大きく変わりつつあるからです。

その背景にあるのは、中国やインドなど新興国を中心とする急速な経済発展(グローバル化)と、テクノロジーの驚異的な性能向上です。私たち日本人が抱える困難は、働き方が「未来世界」へと向かうなかで、いまだに「前近代世界」のタコツボに押し込められていることにあるのです――「はじめに」より。

以上の問題意識で書かれたのが本書です。

 1.生き方・働き方が衝撃的に変わる未来
 2.前近代的な身分制社会・日本
 3.会社や管理職はなくなるのか?
 4.「未来世界」で生き延びる方法

の4つのパートで、組織や人間関係の煩わしさから離れ、「仕事の腕」を磨いて“食っていく"ヒント満載! 人生100年時代、【1】40代から生涯現役でやりたい仕事を楽しみ、【2】社会に役立ち、【3】年金に頼らずお金も得る「未来志向な幸福のライフスタイル」を提案する書。




category: ビジネス書(Kindle版)

thread: 読んだ本

janre: 本・雑誌

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【Kindle】「上級国民/下級国民(小学館新書)」 橘玲 (著)  

819



出版社: 小学館 (2019/8/6)



 「言ってはいけない」という著書がベストセラーになっている橘玲氏の最新作を読んでみた。もともと新聞広告などで著者の名前はよく目にしていたのだが、何となく敬遠していた。今回は、現在の状況をどのように切り取っているのか興味があり、初めてこの著者の本を読むことにしたもの。

 本書のタイトルになっている「上級国民」と「下級国民」という言葉は著者によると最近特に社会的な事件を取り扱ったマスコミ報道によく使われているという。例えば、2019年4月に豊島区内で起きた87歳の男性が運転する乗用車が親子二人をはね死亡させた事故。この事故で加害者が逮捕されなかったことをめぐる報道に使われた「上級国民」。また同年5月に川崎市で起きた事件を契機に元農水事務次官の父親が自宅で44歳の長男を刺殺した事件、ここにもその父親に対して「上級国民」という言葉が使われ、自宅に引きこもっていた無職の長男を「下級国民」という言葉を使って表現していたとのこと。

 ここで「上級、下級」という言葉がどのように使われているかというと、個人の努力では覆しようのない「冷酷な自然法則のようなものとしてとらえられている」ということである。
以前から「上流/下流」という言葉は一般的によく使われていたが、そこには本人の努力次第で届くことができる、また逆もあり得るニュアンスで使われていた。しかし「上級/下級」という言葉にはそもそもその間に移動があるようには使われていないというのが著者の主張である。それはいつからそうなったのか、それがPART1で語られる「平成という時代」である。

 バブル崩壊後の平成の労働市場が「下級国民」を生み出していったと論じており、そのことが令和の時代にどのようにつながるか(PART2)、そして国際的にも進んでいる分断の背景を論じ(PART3)ている。

 ただ、著者はこのまま現代を生きる我々が努力してもどうしようもないのかというと、それは間違いで、個人でできることがある。世の中の捉え方、そして自身の生き方を見直すためにも一読を進める。

(2019.10.06)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年09月18日(火)
☆ 価格  902円
☆ 読了日 2019年09月20日(金)






目次

まえがき
PART1 「下級国民」の誕生
 1 平成で起きたこと
 2 令和で起きること
 PART2 「モテ」と「非モテ」の分断
 3 日本のアンダークラス
 4 「モテ」と「非モテ」の進化論
PART3 世界を揺るがす「上級/下級」の分断
 5 リベラル化する世界
 6 「リバタニア」と「ドメスティックス」
エピローグ 知識社会の終わり
あとがき


内容紹介

やっぱり本当だった。


いったん「下級国民」に落ちてしまえば、「下級国民」として老い、死んでいくしかない。幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ──。これが現代日本社会を生きる多くのひとたちの本音だというのです。(まえがきより)


バブル崩壊後の平成の労働市場が生み落とした多くの「下級国民」たち。彼らを待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占するのは少数の「上級国民」たちだ。


「上級/下級」の分断は、日本ばかりではない。アメリカのトランプ大統領選出、イギリスのブレグジット(EU離脱)、フランスの黄色ベスト(ジレジョーヌ)デモなど、欧米社会を揺るがす出来事はどれも「下級国民」による「上級国民」への抗議行動だ。


「知識社会化・リベラル化・グローバル化」という巨大な潮流のなかで、世界が総体としてはゆたかになり、ひとびとが全体としては幸福になるのとひきかえに、先進国のマジョリティは「上級国民/下級国民」へと分断されていく──。


ベストセラー『言ってはいけない』シリーズも話題の人気作家・橘玲氏が、世界レベルで現実に進行する分断の正体をあぶり出す。




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【読書まとめ】 9月の読書  

818

9月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3347
ナイス数:18

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「悪寒 (集英社文庫)」
読了日:09月29日 著者:
伊岡 瞬

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「能力を磨く AI時代に活躍する人材「3つの能力」」
読了日:09月25日 著者:
田坂 広志

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「罪の轍」

読了日:09月22日 著者:
奥田 英朗

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上級国民/下級国民 (小学館新書) [ 橘 玲 ]
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「上級国民/下級国民 (小学館新書)」

読了日:09月20日 著者:
橘 玲

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「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」

読了日:09月18日 著者:
門田 隆将

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「習慣の力〔新版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)」

読了日:09月12日 著者:
チャールズ デュヒッグ

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「我らが少女A」

読了日:09月11日 著者:
髙村 薫

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「日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く (講談社+α新書)」

読了日:09月09日 著者:
ジム・ロジャーズ

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「新聞という病 (産経セレクト)」

読了日:09月09日 著者:
門田 隆将

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