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【Kindle】「送り火」 高橋 弘希 (著)  

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出版社:文藝春秋 (2018/7/17)



今年度上期の芥川賞受賞作。キンドル版で読んだ。

主人公の中学三年の歩が父親の転勤に伴い、東北の田舎町に家族とともに移り住む。その中学校は三年生が全員で12名の小さな中学校で、来年は統合され廃校になる予定とのこと。4月の新学期に合わせて転入する主人公は、その学校の男子生徒5名のグループと行動を共にするようになる。

何でもない日常、中学三年生のよくある日常を精緻な文体で描いていて、読んでいて「きれいな文章だな」という印象をもったくらいである。 5人の仲間との関係、出来事、そして父、母とのやりとり、そんな日常が描かれながら、最後の終章でまったくそれまでとは異なる非日常が描かれて小説が終わる。

この終わり方は何なんだろう。小説を読めばそのストーリーを把握しようとするのは読者として当然であるが、読み終わってみて、混乱している自分がいる。この混乱は作者が意図したものなのだろう。しかし、この混乱の意図とはいったい何だ。読解力がないのか、よくわからない。

本日発売の「文芸春秋」に全文掲載の広告に、選者の一人小川洋子氏の選評「小説でしかたどり着けない場所」と掲載されているが、私にはそこまで読み切れなかった。読まれた方の感想を聞きたいですね。

(2018.08.10)

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 おすすめ度 ★★★☆☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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category: 文学一般

tag: Kindle芥川賞  文芸春秋 
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