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【書籍】「さよならの儀式」 宮部みゆき (著)  

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出版社: 河出書房新社 (2019/7/10)



 新聞の下段広告で見て、購入したもの。著者の本は、読みたいものと敬遠してしまうものと二つに分かれる。読みたくなるのは推理もの、敬遠してしまうのは時代物と分かれる。ただ、唯一例外だったのが、一昨年によんだ「この世の春」である。それ以外は最近では杉村三郎シリーズの推理物、推理小説といえるか分からないが「小暮写真館」も印象的だった。宮部みゆきファンには、偏った読者と言われるかもしれぬが、自分の好みの小説を読むという意味ではあまり無駄をしたくない結果である。

 さて、本書であるが推理小説でも時代小説でもない。今回はSF小説である。SFといば星新一や筒井康隆などを思い浮かべてしまう高校生時代からのファンではあるが、宮部みゆき氏がSFを描くとは思ってもみなかった。

 解説を読むとそれなりに書いていたようで、今回は雑誌の刊行をきっかけに本格的に描いた短編を集めたものということであり、8編の短編が掲載されている。8編のなかでは「わたしとワタシ」、そして表題作となっている「さよならの儀式」が面白く読めた。
 ただ、私が期待する宮部みゆき作品とは言えない作品集だなというのが率直な印象である。これはあくまでも個人の好みなので作品を理解していない読者の感想と理解していただきたい。
 やはり本格的な推理小説、社会派小説をまた読みたいと思ったのが読後感である。


<収録作品(全8編)>

「母の法律」
虐待を受ける子供とその親を救済する奇蹟の法律「マザー法」。でも、救いきれないものはある。

「戦闘員」
孤独な老人の日常に迫る侵略者の影。覚醒の時が来た。

「わたしとワタシ」
45歳のわたしの前に、中学生のワタシが現れた。「やっぱり、タイムスリップしちゃってる! 」

「さよならの儀式」
長年一緒に暮らしてきたロボットと若い娘の、最後の挨拶。

「星に願いを」
妹が体調を崩したのも、駅の無差別殺傷事件も、みんな「おともだち」のせい?

「聖痕」
調査事務所を訪れた依頼人の話によれば----ネット上で元〈少年A〉は、人間を超えた存在になっていた。

「海神の裔」
明治日本の小さな漁村に、海の向こうから「屍者」のトムさんがやってきた。

「保安官の明日」
パトロール中、保安官の無線が鳴った。「誘拐事件発生です」なぜいつも道を間違ってしまうのか……


(2019.08.27)

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 おすすめ度 ★★★★☆  
 読みやすさ ★★★★☆
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☆ 購入日 2019年08月03日(土)
☆ 価格  1,728円
☆ 読了日 2019年08月14日(水)




「内容紹介」はこちら ⇩ トップページの場合は「続きを読む」をクリックしてください


 
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さよならの儀式 [ 宮部 みゆき ]
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【内容紹介】

親子の救済、老人の覚醒、30年前の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索……淡く美しい希望が灯る。宮部みゆきの新境地、心ふるえる作品集。


『さよならの儀式』刊行によせて

〈10年前、新しく始まるSFアンソロジー『NOVA』(大森望責任編集、河出文庫)に参加しませんか----と誘っていただいたとき、これまでのような「なんとなくSF」ではなく、「ちゃんとSF」を書こうと思いました。その積み重ねで出来上がったのが本書です。歳月のなかで私が変化したところと変化しないところが浮かび上がり、作家的血液検査の結果を見るようで、嬉しくもあり恐ろしくもある作品集になりました。〉----宮部みゆき



category: 小説(単行本)

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